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加賀百万石の文化を映す廻遊式庭園「兼六園」

兼六園は日本三名園の一つに数えられる、廻遊式の庭園です。
江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。
今回はそんな兼六園におでかけしてきました!

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広大な土地に、池、築山、御亭を配置した「兼六園」

兼六園はいくつもの池と、それを結ぶ曲水があり、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽しているので、「築山・林泉・廻遊式庭園」とも言われています。
廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園です。

兼六園の真弓坂口に着きました。

入り口には立派な松があります。

園内で最も古い時代に作庭されたと言われる瓢池(ひさごいけ)です。
瓢箪のような形をしています。

歩道は砂利道になっています。

兼六園の中心部にある、霞ヶ池(かすみがいけ)です。
池の中には蓬莱島という亀の形をした島が浮かんでいます。

雁行橋(がんこうばし)です。

並べられた11枚の石が、雁(かり)の列が飛んでいく様に見えることから名付けられたそうで、別名「かりがね橋」「亀甲橋」とも呼ばれています。

七福神山(しちふくじんやま)です。

別名「つつじが岡」または「福寿山」とも呼ばれる築山に、七福神をなぞらえた天然石が置いてあります。

紫色のカキツバタが綺麗な曲水(きょくすい)です。
約570mの曲水がいたるところに張り巡らされており、この水は犀川の上流から引いてある辰巳用水から引かれたものだそうです。

明治紀念之標(めいじきねんのひょう)です。
そびえ立つ日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の像は富山県高岡で造られた日本最古の銅像で、身長は5.5mあります。

根上りの松(ねあがりのまつ)です。
40本以上の松の根が約2mも地上部分にせり出しています。

兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)です。
全国でも珍しい品種の桜で、1つの花に花弁を300枚以上持ち、散る時には花の形のまま落ちるそうです。

唐崎松(からさきのまつ)です。
13代藩主斉泰が近江・琵琶湖畔の唐崎から種子を取り寄せて育てた黒松です。

園内一の枝ぶりで、冬の名物「雪吊り」の姿は冬の兼六園の代表的な風景です。

霞ヶ池に浮かぶ蓬莱島が見えます。

蓬莱島は霞ヶ池を海に見立て、不老長寿の島、神仙島になぞらえているそうです。

徽軫灯籠(ことじとうろう)です。
片足だけを池の中に入れた高さ2.67mの二本足の灯籠で、前方にある虹橋を琴に見立てると、後方の灯籠が琴の絃(いと)を支える駒に見えるので、徽軫(ことじ=琴柱)と名付けられたそうです。
兼六園のシンボルとして有名なので、写真撮影を待つ列ができていました。

虎石(とらいし)です。
虎がほえている姿に見えることから名付けられた石で、龍石・獅子巌とともに兼六園三名石に数えられている兼六園を守る魔除けの石です。

苔が綺麗です。

榮螺山(さざえやま)の避雨亭です。
「さざえ」の殻のように渦巻く山で、頂上には傘の形の屋根をしたお亭(ちん)があり、「傘(からかさ)山」とも呼ばれています。

頂上から見る霞ヶ池も綺麗です。

「金沢城」のいもり堀周辺を散策

兼六園の隣には金沢城公園があり、南西側を囲む外堀「いもり堀」周辺を散策してみました。
いもり堀の周囲には色とりどりの花々が植えられ、緑の芝生が続いていました。

石川門です。
金沢城の搦手門(からめてもん)にあたる門で、白門とも呼ばれています。

綺麗な石垣が見えます。

近くで見ると、石が緻密に敷き詰められています。

石垣に緑が混じっていていい感じです。

金沢城はあまり堅固な城とは言えず、有事の際は城下町にて敵を迎え撃つため軍事拠点として多くの寺が建立され、そのうちのひとつ、妙立寺(通称忍者寺)の井戸には金沢城に通じる抜け穴があるとされているそうです。

おわりに

兼六園は春は「兼六園菊桜」、初夏は曲水のカキツバタ、ツツジ・サツキ、秋は「紅葉」、冬は「唐崎松」の雪吊りなど、四季折々の美しさを楽しませてくれる自然豊かな庭園なので、今度は別の季節に訪れてみたいですね。

information

兼六園

住所
石川県金沢市丸の内1番1号 (GoogleMap)
アクセス
JR「金沢」駅より市内バスで「兼六園下」下車
北陸自動車道「金沢西IC」から車で約30分
開園時間
7:00~18:00(3/1~10/15)
8:00~17:00(10/16~2月末日)
休園日
年中無休
入園料
大人(18歳以上)310円
小人(6歳~18歳未満)100円
公式HP
http://kenrokuen.or.jp/

金沢城公園

住所
石川県金沢市丸の内1番1号 (GoogleMap)
アクセス
JR「金沢」駅より市内バスで「兼六園下」下車
北陸自動車道「金沢西IC」から車で約30分
開園時間
7:00~18:00(3/1~10/15)
8:00~17:00(10/16~2月末日)
休園日
年中無休
入館料
大人(18歳以上)310円
小人(6歳~18歳未満)100円
公式HP
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/index.html
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