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「毘沙門堂門跡」の勅使門へと続く紅葉のレッドカーペット

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「毘沙門堂門跡」は、京都の東に位置する山科区にある門跡寺院です。
天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられ、ご本尊の毘沙門天は、伝教大師最澄の自作で、延暦寺根本中堂のご本尊薬師如来の余材をもって刻まれたと伝えられ、境内の諸堂はその多くが京都市の有形文化財に指定されています。
紅葉の時期になると、勅使門へと続く参道が見渡す限り紅葉で埋め尽くされる敷き紅葉の絶景を見ることができます。
今回はそんな「毘沙門堂門跡」におでかけしてきました!

「毘沙門堂門跡」の表参道を染める美しい紅葉の絨毯

「毘沙門堂門跡」は、三千院、曼殊院、青蓮院、妙法院と並び、天台宗京都五箇室門跡の一つに数えられる格式の高い門跡寺院です。
正式には安国院出雲寺といい、奈良時代、文武天皇の勅願により行基が前身となる出雲寺を開山し、後西天皇の皇子公弁法親王が受戒し、晩年はこちらに隠棲したことから門跡寺院となったそうです。
京都七福神の一つ毘沙門天を本尊とし、境内には池泉式庭園の「晩翠園」があり、宸殿にある狩野益信作「動く襖絵」や霊殿の狩野主信作「天龍図」などのトリックアートも見どころです。

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山科駅から北に20分ほど歩くと「毘沙門堂門跡」に着きました。
入口に小さな石橋「極楽橋」があります。

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極楽橋を渡ると「毘沙門堂門跡」と刻まれた立派な門跡碑があります。
後西天皇行幸の砌りに賜った勅号だそうです。

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「毘沙門堂門跡」のマップがありました。
庭園の奥に智行の滝という非公開の滝もあるようです。

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表門に繋がる石段がありました。
「毘沙門天王」と書かれた赤い色ののぼり旗が石段沿いにたくさん並んでいます。

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石段を上らずに西に進むと、「勅使門」へと続く参道がありました。

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散りもみじが紅色の絨毯となっていてとても綺麗です。

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参道の石段の上を紅く色づいたもみじが覆ってトンネルのようになっています。

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左手の坂道を上って「勅使門」の前に来ました。
大きな立派なもみじがあります。
「区民の誇りの木 イロハモミジ」と書かれています。

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参道のゆるやかな石段を見下ろすと、石段の下にたくさんの人が集まって、美しい紅葉の写真を撮っているのが見えます。

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参道の先には「勅使門」があります。
宸殿と共に第三世門主一品公弁親王が、後西天皇より拝領し、元禄六年(1693年)に移築完了した檜皮葺きの総門で、陛下の行幸、勅旨の代参、当門跡門主晋山の大事以外は一切開門されないそうです。

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紅葉の絨毯となった敷きもみじの参道を下りていきます。
参道の左右の端は景観保護のため歩行できませんが、中央は歩けるようになっています。

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上を見上げると、紅く色づいたもみじが青空に映えて美しいです。

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参道を覆う紅葉と、石段に敷かれた散りもみじを堪能しました。

阿吽の二天像が護る「仁王門」と「毘沙門天」を安置する「本堂」

「仁王門」は、急峻な石段の上にある本堂へ続く表門にあたる門で、寛文五年(1665年)に建立され、阿吽の二天像が護っています。
「本堂(本殿)」には、ご本尊で京の七福神の「毘沙門天」が祀られています。
「本堂」から続く「霊殿」には、狩野永叔主信の作による霊殿の守護龍「天井龍」の絵が描かれており、天井を仰ぎ、龍を見ながら部屋の中を一巡すると、どの方向から見ても睨んでいるように見えるそうです。
「宸殿」には、狩野益信の作とされている見る角度によって襖絵が変化して見える「動く襖絵」や、円山応挙の真筆とされている鯉が見る人についてくるように見える鯉の絵が描かれた「板戸の衝立」があるそうです。
「宸殿」の前に広がる、谷川の水を引き滝を造った江戸初期の回遊式庭園「晩翠園(ばんすいえん)」は、「心字」の裏文字を形取った池に、亀石、千鳥石、座禅石などが配置された名園だそうです。

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「仁王門」の前に延びる急峻な石段の前に来ました。
左右に大きな石灯篭があります。

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石段を上って「仁王門」の前に来ました。
大きな提灯には「毘沙門天」と書かれ、天皇家の菊の御紋も見えます。

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右手には「吽形金剛力士像」が見護っています。

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左手には「阿形金剛力士像」が見護っています。

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仁王門をくぐると「唐門」があり、その奥に朱塗りが美しい「本堂」があります。

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「毘沙門堂」の説明板があります。
護法山と号する天台宗の門跡寺院で、春の枝垂れ桜と秋の紅葉が美しい山科の名刹として知られ、寺伝によれば、大宝三年(703)に上京区の相国寺の北に創建された出雲寺が起りと伝えられ、延暦年間(782~805)に最澄(伝教大師)が自ら作った毘沙門天を安置したことから、毘沙門堂と呼ばれるようになったそうです。
平安末期以降、度重なる戦乱で荒廃したが、天台宗の僧・天海とその遺志を継いだ弟子の公海により、江戸時代の寛文五年(1665)に現在地に再建され、その後、後西天皇の皇子・公弁法親王が入寺し、以来、皇族や摂関家の子弟が門主を務める「門跡寺院」となったそうです。
正面の本堂に本尊の毘沙門天が祀られており、左奥の宸殿は後西天皇の旧殿を賜ったもので、狩野益信の筆による、見る角度によって目や顔の向きが変わる「天井の龍」や、逆遠近法で描かれた「九老之図」などの襖絵が有名で、その奥には晩翠園と名付けられた池泉回遊式庭園があるそうです。

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本堂前の広場には「経蔵」があります。

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開運と書かれた犬の絵がありました。

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本堂の扁額には「出雲寺」と書かれ、綺麗な装飾がされています。
朱色の建物が美しいです。

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「本堂」の説明が書かれています。
本堂は将軍家綱が大壇越となり、紀伊と尾張の徳川家から材木が寄進されて、寛文6年(1667)に竣工したそうです。
全体に漆塗や彩色彫刻が施されて豊かな装飾に特色が見られ、本堂の前方に建つ唐門・仁王門は共に本堂と同時期のもので、和様と禅様が混合した特徴的な手法で一貫し、日光東照宮の諸建築に通じる雰囲気をもっており、畿内では他に例があまりないそうです。
仁王門西方の鐘楼は、様式上17世紀後半のものと考えられるそうです。

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「本堂」の右側からは、美しい紅葉が見えます。

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紅い紅葉に囲まれた「弁天堂」も見えます。

紅葉が彩る「高台弁財天」

「毘沙門堂門跡」の一角には「高台弁財天」が祀られています。
「高台弁財天」は、太閤秀吉公の母・大政所が大阪城内で念じ、大阪城落城後に奥方・北政所が高台寺に移されて祀られていましたが、当門跡中興第三世一品公弁親王が庶民福楽のためにと当地に勧請されたそうです。

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本堂の右手に弁財天の鳥居がありました。

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左手に本堂が見えます。

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弁財天の前には小池があり、椿の花も咲いています。

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朱塗りの「高台弁財天」がありました。
弁天堂内には、弁天様とともに様々祀られており、その一つに白蛇の格好をした宇賀神も祀られているそうです。
ドウダンツツジが綺麗に紅葉しています。

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「高台弁財天」の裏手に小さな滝がありました。

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滝の近くには、水天様が祀られています。

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「高台弁財天」右手には竹林が広がっています。

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急峻な石段の紅葉を眺めながら、「毘沙門堂門跡」を後にしました。

おわりに

「毘沙門堂門跡」は、京の七福神のひとつ毘沙門天を祀る格式高い門跡寺院でした。
勅使門へと続く参道を色づいたもみじが覆い、落葉したもみじがレッドカーペットのように参道を彩っていました。
急勾配の石段を上ると阿吽の二天像が護る表門「仁王門」があり、朱塗りの「高台弁財天」を囲む紅葉も見事でした。
秋のもみじだけでなく、夏には青もみじが色鮮やかに映え、春は「毘沙門枝垂れ」「一目千両」とも呼ばれる宸殿前のシダレザクラ「般若桜」が境内を彩る桜の名所でもあるそうです。
風情漂う晩秋の「毘沙門堂門跡」で、参道から勅使門に続く紅葉の絨毯を踏みしめる至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

information

毘沙門堂門跡(護法山 安国院 出雲寺)

住所
京都府京都市山科区安朱稲荷山町18 (GoogleMap)
アクセス
JR・市営地下鉄・京阪電鉄「山科」駅より徒歩約20分またはタクシーで約5分
拝観時間
8:30~17:00(最終受付16:30)
冬季(12/1~3/15)は16:30まで(最終受付16:00)
拝観料金
[宸殿・霊殿・庭園]
大人:500円
高校生:400円
小中学生:300円
公式HP
http://bishamon.or.jp/