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「瑠璃光院」の書院の机に写る絢爛たる紅葉美

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「瑠璃光院」は、京都の八瀬に佇む、無量寿山光明寺の「京都本坊」の寺院です。
普段は非公開ですが、年二回、春と秋に特別公開しており、秋の紅葉と春の青もみじがインスタ映えすると話題のスポットとなっています。
新緑や紅葉が書院の机に反射した美しい光景と、苔が瑠璃色に煌めく日本情緒溢れた「瑠璃の庭」に魅了され、多くの観光客が訪れます。
今回はそんな「瑠璃光院」におでかけしてきました!

苔の絨毯が美しい「瑠璃光院」

「瑠璃光院」は、元は明治時代の公卿・三条実美の庵で、およそ1万2,000坪の敷地に数寄屋造りの建物と洛北の雄大な自然を借景とした日本庭園が整えられています。
自然豊かな山々と渓谷が流れる美しい場所にあり、「八瀬」の地は古来「矢背」とも記され、それは壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が八瀬の釜風呂で傷を癒された事に由来し、以降平安の昔から貴族や武士に「やすらぎ」の郷として愛された保養地となっていたそうです。
また、瑠璃光院には、カエデ紅葉が約100種類以上、苔は15種類が植えられているそうです。

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叡山電鉄に乗って八瀬比叡山口駅へ向かいます。
1両編成のかわいい電車です。

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八瀬比叡山口駅に着きました。
駅前に八瀬の地図があります。
「くつろぎ処」、「旧所名跡」、「施設」が記してあります。

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高野川に架かる橋を渡ります。
川沿いには色づいた紅葉も見えます。

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高野川を渡ると瑠璃光院の拝観を待つ列ができていました。

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朝9時頃に到着して、9時20分集合の整理券付きの拝観券を購入できました。
拝観券は2,000円と少し高めですが、写経の用紙とボールペンがセットで付いており、書院2階の写経スペースで写経することができ、写経を奉納すると祈禱していただけるそうです。
拝観券には、近くのルイ・イカール美術館の入場券もセットになっていました。

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9時20分に集合し、誘導に従って2列に並んで、高野川沿いを歩いていきます。

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「瑠璃光院」入り口に案内板がありました。
この地には当初、明治に建てられた別邸があり、三条実美はこれを「喜鶴亭」と名付け、直筆の命名額が当院に残されており、「喜鶴亭」は茶室名として現在も受け継がれているそうです。
その後、昭和初期にかけて、1万2,000坪の敷地に東山を借景とした築庭と延べ240坪に及ぶ数寄屋造りに大改築され、建築にあたった棟梁は京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は、佐野藤右衛門一派の作と伝えられているそうです。
その後現在まで、日本情緒溢れる名建築・名庭として著名人をはじめ多くの人々に親しまれ、近年では囲碁本因坊や将棋名人戦の舞台にもなったそうです。
山門を入ると、数十種類のもみじや苔、数百本の馬酔木(あせび)、比叡山の伏流水が主亭「山露地の庭」「瑠璃の庭」「臥龍の庭」を四季折々の趣で彩っているそうです。

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「瑠璃光院」の山門をくぐって中に入ります。
山門前では、スタッフの方が順番に写真撮影をしてくれていました。

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山門を入ると「山露地の庭」となっており、緑色の苔がたくさんあります。

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書院の出口を右手に進んでいきます。

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坂道の参道の両脇には苔や緑色の木々が広がっています。
緑に囲まれた参道は気持ちが良く、心が穏やかになります。

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上を見上げると、黄色や紅に色づいた紅葉が重なります。

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書院入り口の前に小さな橋がありました。
瑠璃色の苔が美しいです。

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小山に立つ十三重の石塔がありました。

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ヒノキゴケが緑色に輝いています。

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美しい苔の絨毯に散りもみじが乗り、風情があります。

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澄んだ池の中には、赤と白の鮮やかな錦鯉が優雅に泳いでいます。
池にもみじが重なり、美しい庭園です。

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書院の入り口に説明板がありました。
壬申の乱で矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬の釜風呂」で傷を癒されてより、平安貴族の癒しの里として愛されてきたそうです。

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赤と黄色の鮮やかなもみじに緑の木々が重なり、とても綺麗です。

紅葉が書院の机に映り込む秋色の鏡映

「瑠璃光院」の書院の2階では、机に鏡のように反射して写る紅葉がインスタ映えすると話題の絶景を見ることができます。

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書院の中に入っていきます。

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書院の2階に来ました。
東山のグラデーションの紅葉が美しいです。

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書院を囲むように紅く色づいたもみじが彩っています。

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書院2階の部屋に入ると、鏡のような机に反射する紅葉が目に飛び込んで来ます。
机の前には机に写る紅葉を写真に収めようと、たくさんの人が集まり、机にスマホやカメラを置いて撮影しています。

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書院の机に反射した紅葉が、逆さ紅葉となって煌めいています。

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大きな窓を額縁に、紅や黄色の美しい紅葉がまるで絵画のようです。

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光沢のある机に秋色のもみじが鏡映しています。

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廊下も綺麗に磨き上げられており、もみじが写り込んでいます。

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窓から下を見下ろすと、紅いもみじと瑠璃色の「瑠璃の庭」の見事なコントラストとなっています。
書院の2階には写経スペースがあり、拝観券購入の際にいただいた写経の用紙とボールペンで写経を自由に行うことができるようになっています。

書院から眺める紅葉に彩られた「瑠璃の庭」

「瑠璃の庭」は、瑠璃色に輝く浄土の世界を表した「瑠璃光院」の主庭で、数十種の苔の絨毯を縫って一条のせせらぎが清らかに流れます。

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書院の1階に下りて来ました。
緑の木々に囲まれて、苔むした石灯篭もあります。

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廊下から見える緑が気持ちいいです。

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「八瀬のかま風呂」の説明がありました。
日本式蒸し風呂の原型であり、そのいわれは壬申の乱(飛鳥時代672年)の際、大海人皇子(後の天武天皇)が背中に矢傷を負い、その矢傷を「八瀬(矢背・癒背ともいう)の釜風呂」で癒した ことにより、以来この八瀬の地は、やすらぎ・癒しの郷として平安貴族や武士らに愛されたそうです。
釜風呂は、蒸し風呂のひとつで、元々は半円形の釜の中に10数時間、青松葉や薪などを燃やし、内部の土が充分に熱せられた頃合いを見計らって火を引いて、煤や燃えかすを掃除して、そこにむしろを敷いて、その上に寝転んで温まる風呂だそうです。
手間のかかる贅沢な風呂で、現在、残っているのは全て、ボイラーで加熱する新しい形式だそうです。

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入り口が小さな「八瀬のかま風呂」があります。

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「八瀬のかま風呂」の中に入ってみました。
ドーム状になっており、寝転がれるようにござのようなものが敷かれ、枕もあります。

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書院1階に来ました。
緑色の美しい苔と紅葉が見えます。

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書院の前に広がる「瑠璃の庭」です。

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瑠璃色に輝く苔の絨毯を紅く色づいたもみじが覆っています。

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庭の向こうにも色づいた紅葉がたくさん見えます。

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書院の中に、金色に輝く屏風がありました。

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「月次風俗屏風」です。
一年の風俗が六角一双の屏風に描かれており、右隻には正月(一月)から六月まで(春夏)が、左隻には七月かた十二月まで(秋冬)が配され、金雲を効果的に用いることで時節の経過をあらわすとともに、各々の年中行事や風俗が区画されており、右から左へと、旬を迎えた草花は季節ごとに描き分けられ、人々の衣装も季節の移ろいを感じさせるそうです。
第一扇中段では乞巧奠(きっこうでん)、七夕行事が行われており、供物を供え、笹には短冊が結び付けられており、団扇を持つ女性の足元には立葵が咲き、相手の振袖にも立葵が描かれているそうです。
銚子や盆を運ぶ女性(第二扇中段)の先では酒宴が催されており(第三扇中段)、渡り廊下では供物を前に夜空を見上げる女性、さらには短冊に歌を詠む女性が描かれていることから、中秋の行事(月見)であり、次の部屋でも(第四扇)でも酒宴が行われているが、こちらは池を挟んで庭の菊へと視線が注がれていることから重陽の節句を祝っているのだそうです。
第四扇の下方では、秋の夜長の仕事とされる砧打(きぬたう)ちが、第三扇の上方に目をやると、現在の十〜十一月の行事である御火焚(おひたき)が、いずれも色づく紅葉の傍で行われており、そして、第五〜六扇の新春の準備へと続いているそうです。

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「阿弥陀三尊来迎図」が描かれた掛け軸がありました。
室町時代のもののようです。

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「お茶席のご案内」がありました。
秋色に染まった瑠璃の庭を眺めながら、特別な空間でお抹茶を楽しめるそうです。
お抹茶セット(八瀬氷室付き)(1,500円)で瑠璃光院の新しいお茶室で、期間限定でお抹茶の提供をしており、10時から17時まで、30分間8名様限定の完全入れ替え制だそうです。

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奥に進むと、御本尊の阿弥陀如来立像が祀られていました。
金色に輝いています。
書院2階で行った写経を納めることができ、見本を参考にして自分で完成させる御朱印もあります。

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窓の外を眺めると真っ赤な紅葉の海が広がっています。

龍が駆け昇る池泉庭園「臥龍の庭」と茶庵「喜鶴亭」

「臥竜(がりょう)の庭」は、天に駆け昇る龍を水と石で表した池泉庭園で、眺める人の心を解放し、昇運をもたらすそうです。
「喜鶴亭(きかくてい)」は、三条実美公命名の由緒ある茶室で、和敬静寂の精神を映す千家第六代覚々斉原叟好みの佇まいだそうです。

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奥の廊下を進んでいくと、美しい庭が見えました。
ピンク色のさざんかの花が咲き、苔むした石灯篭も趣があります。

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緑色の庭に紅い紅葉が混ざり風情があります。

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色づいたもみじと青もみじも見られます。

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床が綺麗に磨かれた踊り場に出ました。
薄暗い部屋に明るい光が差し差し込み、紅葉が絵画のように美しいです。

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障子越しにさざんかの花が見えます。

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瑠璃色の苔が綺麗です。

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苔が広がる庭にもみじが綺麗に色づいています。

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池泉庭園「臥龍の庭」です。
天に駆け昇ろうとする龍を水の流れと石組で表しているそうです。

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緑色の苔と紅色のもみじの共演です。

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池には綺麗な錦鯉が泳いでいます。

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「臥龍の庭」の前には、茶庵「喜鶴亭」があります。
窓が大きく開けられ、前庭が良く見えるようになっています。

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阿弥陀仏がたくさん刻まれた銅板のようなものがありました。

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「ミケランジェロ」の「最後の審判」の構図を想起させる「極楽と地獄」だそうです。
鋳造ではなく背面から叩いて浮彫りにし、飛天が舞い阿弥陀仏が地獄の人々を救済されるそうです。

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「鳩魔羅什三蔵法師(クマラジュウサンゾウホウシ)」の掛け軸がありました。

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鳩魔羅什三蔵法師は、西暦343年から423年に生きた高僧で、生まれはシルクロード天山南路のオアシス国家キジ国の王子で、7才にして仏門に入り、インドに留学し、小乗仏教を極めたが、カシュガルでスリヤンマの教えを受け、大乗仏教に転向したそうです。
のちに長らく捕虜として苦難の生活を強いられたが、402年、後泰王・姚興に長安へ迎えられて大乗仏典をインド語から中国語に翻訳し、阿弥陀経・法華経・般若経・維摩経や緒論は今日の日本仏教の根本聖典となっているそうです。
「色即是空 空即是色」の訳語は、羅什にして可能な名訳であったそうです。

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富士山の掛け軸もありました。

お茶室で「瑠璃の庭」を眺めながらやすらぎのひとときを

書院の1階では、お茶室で「瑠璃の庭」を眺めながら、お抹茶と和菓子を楽しむことができます。
10時から17時まで、30分間8名限定の完全入れ替え制で、期間限定で行なっているようです。

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書院1階のお茶席の受付で待っていると、時間になり、お茶室に案内されました。
お茶席は、お抹茶セット(八瀬氷室付き)で1,500円です。

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円形の窓に障子がかかり、窓の外には、美しい「瑠璃の庭」が見えます。

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静寂の時が流れる至福のひとときです。

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お抹茶セットが来ました。
お抹茶と八瀬氷室という和菓子が付いています。

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八瀬氷室は、かつて八瀬地区では冬に凍らせた氷を夏場まで保存しておく氷室があり、初夏にはその氷を御所に献上していたそうで、その氷に見立てたのが八瀬氷室だそうです。
大納言小豆を琥珀の中に閉じ込めた半生菓子です。
糖化した表面はシャリシャリで、中の寒天は柔らかく、小豆の旨味もあり、お抹茶に良く合います。

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部屋の中にはもみじ絵が描かれた掛け軸も飾ってあります。

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30分間のお茶席を楽しんで、最後は記念撮影もできました。

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室内の順路を進んで外に出ました。

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石灯篭の上の苔が綺麗です。
苔の上に乗った散りもみじも風情があります。

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出口に向かって「山露地の庭」を進むと、苔の上に綺麗な散りもみじがありました。

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山門をくぐって「瑠璃光院」を後にしました。

おわりに

「瑠璃光院」は、京都北部の八瀬にある、京都でも有数の美しさを誇る季節限定公開の寺院でした。
山門をくぐると「山露地の庭」の風情ある参道が続き、数奇屋造りの書院の2階に上がると書院の机に写る美しい紅葉に目を奪われました。
書院の1階からは瑠璃色の苔が美しい「瑠璃の庭」が眺められ、黄色に橙に赤に色づいた紅葉との共演を楽しめました。
お茶室では、お抹茶と和菓子をいただきながら「瑠璃の庭」を眺める優雅な時間を過ごすことができました。
絢爛たる紅葉美が広がる秋の「瑠璃光院」で、書院の机に反射する床もみじに心奪われてみてはいかがでしょうか。

information

無量寿山 光明寺 瑠璃光院

住所
京都府京都市左京区上高野東山55 (GoogleMap)
アクセス
叡山電鉄「八瀬比叡山口」駅より徒歩約5分
比叡山ケーブル「八瀬」駅より徒歩約5分
拝観期間
[秋]10月1日~12月10日
[春]4月15日〜6月15日
拝観時間
10:00~17:00
拝観料金
一般:2,000円
学生:1,000円
公式HP
http://rurikoin.komyoji.com/lp/