おでかけ部

旅で人生を豊かに!東京からおでかけする旅メディア。

比叡山延暦寺塔頭「赤山禅院」の境内を秋色に染める紅葉

SPONSORED LINK

f:id:raptor1117:20190123155809j:plain

「赤山禅院」は、比叡山の西麓にある延暦寺の塔頭です。
本尊の赤山大明神は京都御所の表鬼門を守護する歴史ある古刹で、方除けのお寺として信仰されています。
参道の紅葉のトンネルが見事な紅葉の名所としても知られ、境内は錦絵のように見事な紅葉に包まれ、古来「もみじ寺」とも言われてきたそうです。
今回はそんな「赤山禅院」におでかけしてきました!

さまざまな信仰を集める神仏習合の「赤山禅院」

「赤山禅院」は、平安中期の888年に天台座主第3世・円仁(慈覚大師)の遺命により、天台座主第4世・安慧が創建したと伝わります。
円仁は、838年に日本からの最後の唐への留学生として遣唐使船で唐に渡り、苦労の末に天台教学を納め、その行程を守護してくれた「赤山大明神」に感謝し、登州で滞在した赤山法華院に因んだ禅院の建立を誓ったそうです。
神仏混合の境内には多様な社殿やお堂があり、都七福神の福禄寿のお寺としても知られ、また毎月行われる五日講が古くから商人に信仰され「五十払い(ごとばらい)」の起源となるなど、さまざまな信仰を集めています。

f:id:raptor1117:20190123112125j:plain

高野川を渡り、叡山電鉄の線路を渡って南へ進みます。

f:id:raptor1117:20190123112138j:plain

背の高い木々に囲まれた道に出ました。

f:id:raptor1117:20190123112148j:plain

「赤山明神」と刻まれた大きな石碑がありました。
「赤山禅院」は神仏習合の寺院です。

f:id:raptor1117:20190123112159j:plain

「我邦尚歯会発祥之地」と書かれた石碑もあります。
「尚歯会」というのは、「年歯(=年齢)の高い人を尊ぶ(尚ぶ)会」のことで、長寿の人が集まって詩歌管弦の宴を行うという、中国から伝わった風習だそうです。

f:id:raptor1117:20190123112210j:plain

「赤山禅院」と書かれた山門をくぐります。

f:id:raptor1117:20190123112222j:plain

苔や石灯篭がある参道を進んでいきます。

f:id:raptor1117:20190123112234j:plain

「赤山大明神」と書かれた提灯がありました。

f:id:raptor1117:20190123112246j:plain

階段を上ると拝殿がありました。
屋根の上には、鬼門除けの猿がおり、御幣とかぐら鈴を持ち、皇城(京都御所)を守護しているそうです。
かつて夜な夜な悪さをしたため、逃げ出さないよう金網の中に入れられていると言われているそうです。

f:id:raptor1117:20190123112257j:plain

都七福神の福禄寿堂の案内がありました。
順路が書いてあり、時計回りに拝観するようです。

f:id:raptor1117:20190123112310j:plain

「本地蔵(地蔵堂)」がありました。
赤山大明神は、地蔵菩薩の化身であるとされるため、赤山禅院には地蔵菩薩をまつるお堂があるそうです。

f:id:raptor1117:20190123121107j:plain

大きな赤い提灯に地蔵尊と書かれています。

f:id:raptor1117:20190123121122j:plain

金色の地蔵菩薩さまが見えました。

f:id:raptor1117:20190123121134j:plain

周りには紅い散りもみじがあります。

f:id:raptor1117:20190123121145j:plain

紅葉に混じって寒桜が咲いていました。
淡い桜色の花が美しいです。

f:id:raptor1117:20190123121201j:plain

石坂まさをの「心友」の歌碑がありました。
石坂まさをは、藤圭子のヒット曲「新宿の女」の作詞家だそうです。
「自らの心の子と書いて 息子と云うなら
俺がやり残したことを 受け継いでくれ
このひとすじの道 あせらず急がず
男らしく何かを 成し遂げてくれ
風に狂って生きても 風のやさしさ忘れず
旅人のように 夢を追ってくれ」と刻まれています。

f:id:raptor1117:20190123121216j:plain

本殿の前に大きな数珠である「正念誦(しょうねんじゅ)」がありました。
順路に沿ってお参りを続けていくと「還念珠(かんねんじゅ)」に至り、これは密教の重要な考え方を示したもので、最初のこの大きな珠数をくぐりながら、心にうかんだ願いについて、参拝の間、ずっと思い続け、最後の還念珠をくぐりながら、やはりその願いが大切だと考えるなら、その願いに向けて努力をすることを誓い、仏さまに力をかしてくださるよう祈るとご加護があるそうです。

f:id:raptor1117:20190123121232j:plain

正念誦をくぐると本殿がありました。
本尊の赤山大明神が、皇城表鬼門の鎮守として祀られており、赤山大明神は泰山府君や福禄寿や閻魔様とも同一視される陰陽道の祖神だそうです。

f:id:raptor1117:20190123121246j:plain

左右に威厳のある顔をした狛犬が鎮座しています。

f:id:raptor1117:20190123121321j:plain

本殿を左手に出ると、紅く色づいた綺麗なもみじがあります。

f:id:raptor1117:20190123125155j:plain

「三十三観音」と「十六羅漢」がありました。

f:id:raptor1117:20190123125208j:plain

左にあるのが十六羅漢像です。
十六羅漢とは、仏教を護持しようと誓ったとされる16人の羅漢の事だそうです。

f:id:raptor1117:20190123125221j:plain

右にあるのが三十三観音像です。
三十三観音とは、法華経普門品の説く三十三身に基づき、俗信の観音を33種並べたものだそうです。

f:id:raptor1117:20190123125237j:plain

像の背後には竹林があり、鮮やかな紅葉とのコントラストが美しいです。

f:id:raptor1117:20190123125257j:plain

竹林の近くに「弁財天堂」がありました。

f:id:raptor1117:20190123125310j:plain

弁財天は、日本では古く奈良時代から仏として信仰され、また七福神の一神としても知られ、赤山の弁財天は「出世弁財天」として信仰されているそうです。

f:id:raptor1117:20190123125325j:plain

大きな赤い提灯に「弁財天」と書かれています。
弁財天御真言「オンソラソバ ティエイソロカ」と書かれています。

f:id:raptor1117:20190123125339j:plain

苔と竹林の緑に古めかしい石灯篭が並び、趣のある景観です。

f:id:raptor1117:20190123125352j:plain

上を見上げると、紅く色づいたもみじがとても綺麗です。

f:id:raptor1117:20190123125409j:plain

順路を進むと綺麗に並んだ「都七福神」の七福神像がありました。
「赤山禅院」は、全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿の寺だそうです。
左から、恵比寿天のゑびす神社(東山区)、大黒天の松ヶ崎大黒天(左京区)、毘沙門天の東寺(南区)、弁財天の六波羅蜜寺(東山区) 、福禄寿の赤山禅院、寿老神の革堂(中京区)、布袋尊の万福寺(宇治市)です。

f:id:raptor1117:20190123125431j:plain

七福神像の近くに「福禄寿殿」がありました。
都七福神の一神、福禄寿神を祀っており、七福神の御朱印もあるそうです。
万物の命運を司る泰山府君と同一視される福禄寿さんは、幸福、高禄、長寿の三徳を受け持ち商売繁盛、延寿、健康、除災等の御利益があり、福禄寿さんの胎内におみくじが収められた「お姿みくじ」というのもあるそうです。

f:id:raptor1117:20190123155730j:plain

「福禄寿殿」の近くの紅葉が紅く、とても綺麗です。

f:id:raptor1117:20190123155742j:plain

「福禄寿殿」の左手奥に進むと「稲荷社」がありました。
小さな社に稲荷大神様のお使いの白狐がたくさん飾られています。

f:id:raptor1117:20190123155755j:plain

鳥居のすぐ後ろに「稲荷社」があります。

f:id:raptor1117:20190123155809j:plain

七福神像の七つのカラフルな旗と紅葉が鮮やかです。

f:id:raptor1117:20190123155826j:plain

「福禄寿殿」まで戻り右手に進んでいくと、鳥居がありました。
金神社、歓喜天、相生社と書かれた案内板があります。

f:id:raptor1117:20190123155838j:plain

鳥居をくぐり、緩やかな石段を上っていきます。

f:id:raptor1117:20190123155851j:plain

石段の途中に、金神社と刻まれた灯篭がありました。
火袋の部分だけ木製で、あとは石でできています。

f:id:raptor1117:20190123155903j:plain

石段の上まで上ってきました。

f:id:raptor1117:20190123160023j:plain

後ろを振り返ると、結構長い石段です。

f:id:raptor1117:20190123160038j:plain

鬼門方位除けの「金神社」がありました。
黄色に灯る提灯には「金神宮」と書かれています。
「金神」とは、風水や陰陽などで「凶」とされる方位に存在する凶神を指すそうです。

f:id:raptor1117:20190123170231j:plain

小さなたぬきの像が7体飾ってあります。

f:id:raptor1117:20190123170244j:plain

こちらには、おでこの長い「福禄寿殿」の小さな置物がたくさん並んでいます。

f:id:raptor1117:20190123170256j:plain

「同盟講」と刻まれた石碑もあります。

f:id:raptor1117:20190123170310j:plain

御祭神は、春日大明神、天照皇大神宮、八幡大菩薩と書かれています。

f:id:raptor1117:20190123170325j:plain

「金神社」から先に進むと夫婦和合之神「歓喜天」がありました。
「歓喜天」は、インドの神様ガネーシャ或いはプラピネカと呼ばれる象の姿の神様で、性愛や富財を司り生きる事を喜びへ導くそうで、向かい合う二柱のガネーシャは「夫婦和合」と言う意味があるそうです。

f:id:raptor1117:20190123170338j:plain

続いて、「相生社」(あいおいのやしろ)がありました。
小さめの緑色の狛犬が向かい合っています。

f:id:raptor1117:20190123170349j:plain

「相生社」は、縁結びの神で、縁結びや恋の願いだけでなく、仕事や友人関係等、人の絆を強くするのにも良いそうです。

f:id:raptor1117:20190123170401j:plain

散りもみじの赤い絨毯の階段を下りていきます。

f:id:raptor1117:20190123170413j:plain

階段を下ると、「御滝堂」がありました。

f:id:raptor1117:20190123170425j:plain

不動明王が祀られています。

f:id:raptor1117:20190123170437j:plain

さらに、「雲母(きらら)不動堂」がありました。
比叡山延暦寺と赤山禅院を結ぶ雲母坂(きららざか)にあった雲母寺(うんもじ)の本堂と本尊・不動明王が移されたものだそうです。
本尊の不動明王像は、伝教大師・最澄の作とも伝えられるそうです。

f:id:raptor1117:20190123170449j:plain

最後に「還念珠」がありました。
本殿入り口にあった「正念珠」をくぐる際に願った事を参拝の間も思い、最後にこの「還念珠」をくぐる時、その願いに向けた努力を誓い、加護を願うようにするそうです。

f:id:raptor1117:20190124113150j:plain

「赤山禅院」をひと回りしたので、苔むした石垣が美しい参道を戻ります。

f:id:raptor1117:20190124113207j:plain

山門を出てしばらく歩くと、閑静な住宅街の中に「赤山禅院」の一の鳥居がありました。

アットホームな「喫茶・グリル 飛騨」でまったりランチ

「赤山禅院」から西に進み、白川通沿いにある「喫茶・グリル 飛騨」で遅めのランチをいただきました。

f:id:raptor1117:20190124113747j:plain

白川通を渡って「喫茶・グリル 飛騨」に来ました。

f:id:raptor1117:20190124113758j:plain

お店の前にメニュー表があります。
珈琲、ミックスサンド、とんかつ定食、味噌とんかつ定食、ハンバーグ定食、ハンバーグと若鶏の唐揚、ハンバーグと海老フライ、洋風弁当、若鶏の唐揚、海老フライ定食などがあるようです。

f:id:raptor1117:20190124113810j:plain

本日のランチは豚スライス生姜焼き定食で、珈琲か紅茶も付くようです。

f:id:raptor1117:20190124113822j:plain

本日のランチの「豚スライス生姜焼き定食」(850円)を頼みました。
ご飯、味噌汁、お新香、小鉢が付いています。

f:id:raptor1117:20190124113835j:plain

キャベツ、トマト、きゅうりのサラダの上に豚の生姜焼きが乗っています。
豚肉にしっかりと味が染み込んだ、おいしい生姜焼きでした。

f:id:raptor1117:20190124113845j:plain

食後に珈琲も付いて850円と、とてもお得なランチでした。

おわりに

「赤山禅院」は、赤山大明神が祀られ、京都御所の表鬼門を守護する、神仏習合の静かな寺院でした。
天台宗随一の荒行、千日回峰行の「赤山苦行」で知られ、千日回峰行を満行した大阿闍梨により「ぜんそく封じ・へちま加持」「珠数供養」「泰山府君祭」をはじめとする加持・祈祷が行われ、全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿のお寺であり、「五十(ごと)払い」の風習の始まりとなった商売繁盛のお寺でもあり、さまざまなな信仰を集めた古稀でした。
境内には、出世の御利益がある「弁財天」、鬼門方位除けの「金神社」、夫婦和合の「歓喜天」、縁結びの御利益がある「相生社」、大阿闍梨が護摩供を行う「不動堂」、真言密教の修法の中で最も重要な妙観である「正念誦・還念珠」と色々な神様仏様が祀られていました。
さまざまなな信仰を集める神仏習合の「赤山禅院」で、大きな2つの数珠をくぐって願いを祈ってみてはいかがでしょうか。

information

赤山禅院(比叡山延暦寺塔頭)

住所
京都府京都市左京区修学院開根坊町18 (GoogleMap)
アクセス
叡山電鉄「修学院」駅より徒歩約20分またはタクシーで約5分
地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅よりタクシーで約7分
拝観時間
9:00~16:30
拝観料金
無料
公式HP
http://www.sekizanzenin.com/

喫茶・グリル 飛騨

住所
京都府京都府京都市左京区山端滝ケ鼻町4-6 (GoogleMap)
アクセス
叡山電鉄「修学院」駅より徒歩約7分
営業時間
9:30〜20:00
定休日
公式HP
https://ja-jp.facebook.com/hidanochiimama/