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江戸の風情溢れる雷門や仲見世通りを巡って都内最古の寺院「浅草寺」へ

「浅草寺」は、西暦628年に創立された東京・浅草にある都内最古の寺院です。
1400年近くの歴史を誇り、赤い提灯の「雷門」や、100店舗もの土産物店や和菓子店が並ぶ商店街「仲見世通り」などが有名で、国内外から年間3000万人以上が訪れる人気の観光スポットとなっています。
本尊に聖観音菩薩を祀り、初詣には、三が日で280万人もの参拝者が訪れ、たくさんの露店も出店するお祭りモードとなり、多くの人で賑わいます。
今回はそんな「浅草寺」におでかけしてきました!

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「吾妻橋」を渡って都内最古の寺院「浅草寺」へ

隅田川に架かる「吾妻橋」を渡って、浅草の街を歩いて「浅草寺」へ向かいます。
「浅草寺」の歴史は古く、飛鳥時代・推古天皇の時代、西暦628年に宮戸川(現在の隅田川)で漁をしていた兄弟の網に仏像がかかり、漁師兄弟の主人である土師中知(はじのなかとも)がこの像を拝して出家したことから、始まったとされているそうです。
近くには「東京スカイツリー」もあり、歩いて散策を楽しむこともできます。

浅草通りに垂直に交わる全長1.8kmの公園「大横川親水公園」に来ました。
世界2位の634mの高さを誇るタワー「東京スカイツリー」が綺麗に見えます。
「浅草寺」と「東京スカイツリー」は徒歩25分ほどなので、歩いて行き来することも可能です。

「大横川親水公園」は「東京スカイツリー」付近から錦糸町付近まで、川沿いを南北に延びる公園で、遊具やじゃぶじゃぶ水路、釣堀、スポーツ施設などもあります。
北から「釣河原ゾーン」「河童河原ゾーン」「花紅葉ゾーン」「パレットプラザゾーン」「ブルーテラスゾーン」の5つのゾーンがあるそうです。
浅草通りと交わる付近には、綺麗な花壇が整備されています。

浅草通りを歩いて隅田川に架かる「吾妻橋」に来ました。

朱色の欄干が鮮やかです。
吾妻橋の名前の由来は諸説あり、東岸にある吾嬬(あづま)神社への道筋にあたることから「吾妻橋」となったという説が有力といわれているそうです。

橋幅22m、橋長150mの「吾妻橋」を渡ります。

橋の街灯の先にカモメが留まっています。

橋の東側を振り返ると、アサヒビール株式会社の大きな金色のオブジェが目に留まります。
アサヒビール100周年の記念事業の一環として、1989年10月に竣工し、「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表した金色の「聖火台の炎」だそうです。

「吾妻橋」のたもとには、隅田川を遊覧する水上バス乗り場(東京都観光汽船)があり、浅草から日の出桟橋やお台場、豊洲まで行くことができ、夏に催される「隅田川花火大会」では船上から花火を楽しむこともできるそうです。

「馬道通り」から「伝法院通り」へと入りました。

「白波五人男」の「日本駄右衛門(にっぽんだえもん)」のオブジェがありました。
「河竹黙阿弥」の代表作で通称「白波五人男」と呼ばれる「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の主役の五人の盗賊が用心棒となってこの通りを守っているそうです。
「白波五人男」は、「日本駄右衛門」の他、「弁天小僧菊之助」、「南郷力丸」、「赤星十三郎」、「忠信利平」がいるそうです。
「河竹黙阿弥」は、江戸時代幕末から明治にかけて大活躍した歌舞伎作家で、当時この通りの一角に住んで作家活動をしていたそうです。

仁王像が守る「宝蔵門」とそびえ立つ朱色の「五重塔」

「宝蔵門」は、左右に仁王像が配置されていることから「仁王門」と呼ばれていたそうですが、再建後、収蔵室が作られ什宝物が収蔵されるようになり、「宝蔵門」と呼ばれるようになったそうです。
「五重塔」は、 戦災で消失した国宝の旧五重塔に代わり、昭和48年(1973)に建立された高さ約55mの仏塔で、建物の上に塔が建つ塔院造りで、内部は一層毎に霊牌殿となっているそうです。

「伝法院通り」から「仲見世通り」に入りました。
「仲見世通り」は、たくさんの人で賑わっています。

「仲見世通り」を進むと、大きな朱塗りの門「宝蔵門」が見えてきました。

「宝蔵門」の左右には2体の仁王像が守っており、門の高さは21mを超えるそうです。

「小舟町」と書かれた大きな提灯の下をくぐります。
この大提灯は、約340年前に小舟町の商人らが当時の小舟町の繁栄と信徒の心意気を示し、浅草寺に小舟町の町名を大書きした大提灯を奉納したものだそうです。

「宝蔵門」の裏側には、高さ4.5m、幅1.5m、重さ500kgの「大わらじ」が飾られています。
「大わらじ」は、山形県から浅草寺に奉納されたもので、仁王様の力の大きさを表しており、わらじの大きさを見て悪いものが逃げ出すそうです。

近くには高さ約53mの「五重塔」もあります。
「五重塔」には、スリランカのイスルムニヤ寺院から奉納された仏舎利(お釈迦様の遺骨)が奉納されているそうです。

「常香炉」の煙で心身を清め、艶やかな天井画のある「本堂」を参拝

境内奥に立つ「本堂」には、本尊の「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が安置されており、天井には艶やかな天井絵が描かれています。
「本堂」の前には、お香を焚く香炉「常香炉」があり、仏様に線香を供え、煙を浴びて心身を清めることで、身体の悪い部分にも効くといわれているそうです。

「本堂」の前に来ました。
「本堂」は慶安の旧本堂の姿を基本に、鉄筋コンクリート造りで再建されたお堂で、入母屋造りの大屋根は急勾配で、かつては3倍の重さの本瓦で葺かれていたそうですが、安全強化のために軽量のチタン瓦に葺きかえられたそうです。

「本堂」には、「志ん橋」と書かれた大提灯がぶら下がっています。
この大提灯は、新橋の料亭や芸者さん達の組合から奉納されたものだそうです。

「本堂」の前には、煙が立ち上る「常香炉」があり、煙を浴びながら願いを込めれば、体の悪いところを取り除いてくれるといわれているそうです。

お参りの前に手や口をすすいで身を清める場所「お水舎」もあります。
手水鉢の上には高村光雲の「沙竭羅(さから)龍王像」が祀られているそうです。

「本堂」に入ると、頭上に大きな天井絵が3つ描かれていました。
中央に川端龍子(かわばたりゅうし) 画「龍之図」があり、左右に堂本印象(どうもといんしょう) 画「天人之図」が描かれています。

正面の額には、深見玄岱筆「施無畏(せむい)」と書かれており、人々の不安や恐怖を取り除き、観音さまのおはたらきそのものを意味するそうです。
本尊である「聖観世音菩薩」は、秘仏のため、内陣の中央にある御宮殿内に安置されており、年に1度、12月13日午後2時に限りご開帳され、拝顔することができるそうです。
「聖観世音菩薩」は、最も慈悲深く、商売繁盛、家内安全・学業成就・厄除け・病気平癒などあらゆる願い事を叶えてくれるといわれるそうです。

ひっそりと佇む「三峯社」と境内最古の木造建物「六角堂」

「三峰神社」は埼玉県秩父にある「三峯神社」の分社で、花やしき通りへと続く道にひっそりと佇んでいます。
「六角堂」は、東京都内で唯一現存する室町時代の建物で、東京都指定有形文化財です。

「阿弥陀如来像」の大仏がありました。
阿弥陀如来さまは、極楽浄土にあって法を説き無量の光明と寿命を持って永遠の生命を与えてくださる仏さまだそうです。
この像は、唐銅製で、阿弥陀三尊像として元禄六年(1693)に千人近い信徒によって建立され、元は本堂にあったものを平成六年にこの地に奉安したそうです。
総高7.5m、極楽往生の諸霊の頓証菩提を祈るそうです。

本堂の側面も鮮やかな朱色で美しいです。

「西境内案内図」がありました。
「影向堂(ようこうどう)」には、「聖観世音菩薩」を中心に、生れ年十二支守り本尊の八躰の仏さまをお祀りしているそうです。
子「千手観世音菩薩」、丑・寅「虚空蔵菩薩」、卯「文殊菩薩」、辰・巳「普賢菩薩」、中尊「聖観世音菩薩」、午「勢至菩薩」、未・申「大日如来」、酉「不動明王」、戌・亥「阿弥陀如来」だそうです。

「三峯社」がひっそりとありました。
「三峯神社」は秩父の森厳な精緻に社殿を構える古社で、天台修験の関東総本山とされ、殊に江戸時代には「三峯講」が各地に設けられ、盛んに参詣されたそうです。

近くに「六角堂」もありました。
「六角堂」には、室町時代の建立とされる境内最古の木造建物で、「日限地蔵尊(ひぎりじぞうそん)」が祀られており、日数を決めて祈願すると願いが叶えられるといわれているそうです。

「浅草花月堂」の名物ジャンボめろんぱん

「西参道商店街」にある「浅草花月堂」本店は、1945年創業の老舗で、名物の特大サイズの「ジャンボめろんぱん」は、1日に3000個も売れる人気商品です。
他のパンの3倍の3時間かけて低温発酵させた「ジャンボめろんぱん」は、外はサクサク、中はふわふわで、2号店の雷門店、馬道店の他、系列店の「浅草さくら」と浅草の4店舗で味わうことができます。
2階のカフェでは、あんみつやかき氷、ソフトクリーム、抹茶などの甘味を味わいながら寛ぐ事ができます。

「花やしき通り」に出ました。

「花やしき通り」を歩いていくと「花やしき」がありました。
「花やしき」は、1853年開園で、日本最初の遊園地とされ、日本最古のコースター「ローラーコースター」など、レトロなアトラクションや施設がたくさんあるそうです。

門の前には可愛いパンダのオブジェがあります。

「花やしき」からほど近い「西参道商店街」に来ました。

「西参道商店街」の入り口には、「常磐堂」や「金龍の舞」などと書かれた広告看板のようなものが並んでいます。
「常磐堂」は江戸銘菓「雷おこし」のお店で、「金龍の舞」は、長さ約18m、重さ約88kgの巨大な「金龍」を操って行われる、浅草寺の三大寺舞の一つだそうです。

壁一面にカラフルな風車が飾ってあり、とても綺麗です。

「浅草花月堂」の店主が、「和にこだわった彩りのある物を飾りたい」という思いから飾り始めたものだそうです。

カラフルな風車の壁の前には、ジャンボめろんぱんの模型もあり、手にとって写真撮影できるようになっています。

「西参道商店街」に入りました。

入ってすぐ左手に「浅草花月堂」本店があります。
大きな看板に「アイスめろんぱん」、名物「ジャンボめろんぱん」、「氷 抹茶あずきミルク」、「プレミアム・ソフトクリーム」と書かれています。

名物「ジャンボめろんぱん」は、ありえない程のふわふわ感を味わえ、焼き立てと持ち帰り用があるそうです。
「アイスめろんぱん」はバニラと抹茶があり、「プレミアムアイスめろんぱん」や「自家製パイ」、「本日の季節のパイ」もあるそうです。

「おみやげセット」として、メロンパン5個の「Aセット」、メロンパン3個と季節のパイ2個の「Bセット」があり、メロンパンとドリンクの「ドリンクセット」もあります。
ドリンクは、紅茶(ミルク、レモン)、メロンソーダ、レモンスカッシュ、お抹茶、ざくろソーダ、100%桃ジュース、100%ラ・フランスジュース、100%赤ぶどうジュース、100%赤りんごジュース、めろんぱんサイダーなどがあります。

名物「ジャンボめろんぱん」をいただきました。

外側の生地はサクサク、中はしっとりふわふわで、とても美味しいメロンパンです。
「ジャンボめろんぱん」は、通常のパンの3倍の時間をかけて低温で長時間発酵させ、酵母をコントロールし、その日の状態に合わせて小麦や水の配分を変えているそうです。

ライトアップされた幻想的な「浅草寺」

「浅草寺」では、平成15年から毎晩日没から23時頃まで、本堂・五重塔・宝蔵門・雷門のライトアップが行われています。
世界的照明デザイナーの石井幹子さんが手がけ、昼間とはまた違った幻想的な景観を楽しめます。

日が落ちてくると、「五重塔」がライトアップされ始めました。

「本堂」も綺麗にライトアップされています。

本堂前には、まだまだたくさんの観光客がおり、賑わいを見せています。

「宝蔵門」をくぐり、仲見世通りを少し進んで振り返ると、暗闇に鮮やかな朱色の「宝蔵門」が浮かび上がって、幻想的な景観です。

江戸情緒を伝える日本最古の商店街「仲見世通り」

「仲見世通り」は、「雷門」から「本堂」まで続く参道沿いに連なる日本で最も古いといわれている商店街です。
約250mの参道の左右に、お土産屋さんや、あげまんじゅう、手焼せんべい、人形焼、芋ようかん、きびだんご、雷おこしなど、魅力的なグルメが立ち並び、活気に溢れています。

観光客で賑わう「仲見世通り」を雷門方面へと歩いていきます。

仲見世の発祥は1685年で、付近の住民に清掃をすることを条件に軒先にお店を出す許可を与えたことが始まりだそうです。

景観を守るために電柱を周辺から撤去しているそうで、江戸の風情が溢れ、ゆっくりと散策したい商店街です。

浅草のシンボル「雷門」にかかる大提灯

「浅草寺」の総門「雷門」は、正式名称を「風雷神門」といい、現在の門は、慶応元年(1865)12月12日の田原町大火で消失したものを、昭和35年(1960)に松下電器(現パナソニック株式会社)創始者・松下幸之助氏の寄進により復興再建されたものだそうで、「雷門」と書かれた大提灯もパナソニックの寄進だそうです。

「仲見世通り」を歩いていくと「風雷神門」と書かれた大提灯がありました。

「雷門」と呼ばれる「浅草寺」の総門です。
雷門にかかる大提灯は、高さ3.9m、直径3.3m、重さ約700kgもあるそうです。

「風雷神門」と書かれた大提灯の表側には「雷門」と書かれています。
門の左右には、風神、雷神が配置されており、扁額には「金龍山」と書かれています。

「金龍山 浅草寺」と刻まれた石碑もあります。
ライトアップされた「雷門」を眺めながら「浅草寺」を後にしました。

おわりに

「浅草寺」は、たくさんの観光客で賑わう都内最古の由緒あるお寺でした。
浅草のランドマーク的存在の「雷門」にかかる大提灯と風神雷神像、日本最古ともいわれる商店街「仲見世通り」、魔除けの意味もあるという大わらじが飾られた「宝蔵門」、高くそびえる朱色の「五重塔」、美しい天井絵が描かれた「本堂」、浅草寺最古の室町時代の建造物「六角堂」と見所がたくさんありました。
正月の元旦〜1月7日まで行われる初詣「新年特別祈祷」や、2月3日の「節分会」、7月9・10日の2日間に行われる浅草の夏の風物詩「四万六千日・ほおずき市」、羽子板の露店が軒を連ねる12月17~19日の「羽子板市」などの江戸の風物詩ともいえる行事が催され、一年中活気溢れる東京を代表する観光スポットです。
江戸の風情溢れる「浅草寺」の雷門をくぐり、賑わう仲見世通りを巡って、都内最古の寺院を参拝してみてはいかがでしょうか。

information

金龍山 浅草寺

住所
東京都台東区浅草2-3-1 (GoogleMap)
アクセス
東武スカイツリーライン「浅草」駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線「浅草」駅より徒歩5分
つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草」駅A4出口より徒歩5分
開門時間
6:00~17:00(10月〜3月は6:30〜)
拝観料金
無料
閉門日
なし
公式HP
http://www.senso-ji.jp/

浅草花月堂 本店

住所
東京都台東区浅草2-7-13 (GoogleMap)
アクセス
つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩3分
東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「浅草」駅より徒歩8分
営業時間
9:00~17:00(ジャンボめろんぱん完売次第閉店)
定休日
なし
公式HP
https://asakusa-kagetudo.com/
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