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「青蓮院門跡」の雅な庭をライトアップする神秘的な青の煌めき

「青蓮院門跡」は、京都の中でも有名寺社や史跡、名勝が多く観光地としても有名な東山にある寺院です。
天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くより知られ、現在は天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられ、古くより皇室と関わり深く格式の高い門跡寺院です。
毎年春と秋に、夜の特別拝観、ライトアップを開催しており、一面の苔庭の海に浮かぶ光の星や、青く光る静清な竹林など、美しい青の世界を楽しむことができます。
今回はそんな「青蓮院門跡」におでかけしてきました!

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御所風の雅な雰囲気が漂う「青蓮院門跡」

門主(住職)が皇室或いは摂関家によって受け継がれてきたお寺である格式高い門跡寺院「青蓮院門跡」は、妙法院門跡、三千院門跡、曼殊院門跡、毘沙門堂門跡と共に京都五箇室門跡に数えられています。
日本天台宗の祖最澄(伝教大師)が比叡山延暦寺を開くにあたって、山頂に僧侶の住坊を幾つも作り、その一つの「青蓮坊」が青蓮院の起源であると云われており、伝教大師から円仁(えんにん、慈覚大師)、安恵(あんね)、相応等、延暦寺の法燈を継いだ著名な僧侶の住居となり、東塔の主流をなす坊だったそうです。
江戸時代の天明8年(1788年)に、大火によって御所が炎上した時に、後桜町上皇が青蓮院を仮御所とし、そのため青蓮院は粟田御所とも呼ばれ、「青蓮院旧仮御所」として国の史跡にも指定されています。

「高台寺」から北に歩いて円山公園を抜けると「知恩院」の三門がありました。
高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚の大きな三門が美しくライトアップされています。
構造・規模において国内最大級の木造の門で、国宝に指定されており、外に掲げられている「華頂山」の額の大きさは畳2畳以上あるそうです。

「青蓮院門跡」の入口に着くと、京都市の天然記念物に指定されている、「青蓮院のクスノキ」の説明板がありました。
青蓮院の築地の上に4本さらに境内の庭園内に1本が生育しており、樹高は最大のもので26.1メートルに達し、いずれも幹から大枝を伸ばし、クスノキに特徴的な半径形のこんもりとしてみごとな樹冠を形成し、樹勢も良好だそうです。
12世紀末に親鸞聖人に植えられたとも伝えられているが、クスノキが現在の境内の地割り沿って生育していることから、青蓮院現地へ移転した12世紀以降に植栽されたものと考えられるそうです。
樹勢が旺盛で、樹形も優れているだけでなく、円山公園から平安神宮に続く神宮道の中で青蓮院を含む地域の景観要素となっている大木として貴重なものだそうです。

入口付近に出迎えるように大きなクスノキがあります。
樹齢800年の雄大な佇まいで、思わず見とれしまう見事なクスノキです。

拝観入口の手前にあるクスノキも立派です。

拝観入口の門の奥が青くライトアップされています。

夜間拝観料金は、大人800円、小中高生400円です。

近畿三十六不動尊第十九番霊場と書かれています。
大きな提灯には、「粟田御所 青蓮院門跡」と書かれ、菊の御紋も描かれています。

「青蓮院門跡」の中に入りました。
石垣が綺麗な青色にライトアップされています。

紅く色づいたもみじも綺麗です。

宸殿から眺める青のライトアップ

「青蓮院門跡」では、毎年春と秋に庭園のライトアップが行われ、大小1,000の照明器具が庭園内の木々や竹林、苔の庭など、境内全域を余すところなく照らしだします。

大玄関(車寄せ)に孝明天皇ご使用の輿が陳列展示されています。
後ろには、黒田正夕の筆の襖絵「日月松桜百鶴図」もあります。

宸殿の方へ進むと、廊下に立派な孔雀が描かれた杉戸絵がありました。

「宸殿」の中に入ると、綺麗な青い光でライトアップされた庭が見えました。
「宸殿」は、入母屋造、桟瓦葺きで、寺内で最も大きな建物だそうです。

庭全体が神秘的な青い光で包まれています。

色が変化し、赤い光になりました。

池泉回遊式庭園「相阿弥の庭」を散策

青蓮院の主庭は、室町時代の相阿弥の作と伝えられ、粟田山を借景にしてその山裾を利用した幽邃な趣の池泉回遊式庭園です。
龍心池の対岸南に高く石積みした滝口を中心として、東側にかけて柔らかな曲線をえがいた築山が設けられた、築山泉水庭でもあり、華頂殿の東面には、江戸時代の小堀遠州作と伝えられる「霧島の庭」があるそうです。

「華頂殿」の入り口に「青蓮院門跡」の説明板がありました。
境内約三千坪は全域、国の史跡に指定されており、国宝の青不動明王像(掛軸)が有名だそうです。
国宝青不動明王は、東山山頂「青龍殿」にお祀りしており、毎月満月の日午後二時から護摩供を厳修しているそうです。
「華頂殿」では、壁画絵師・木村英輝氏の蓮の襖絵を見ることができ、「青の幻想」、「生命賛歌」、「極楽浄土」という三つのテーマに沿って鮮やかに描かれているそうです。

八の字になった枯山水がありました。
二つの円の周りには小石が置かれ、中央付近には小さな石灯篭が配置されています。

順路を進んで「相阿弥の庭」の方へ進みます。

小さなトンネルをくぐって庭園へ出ます。

池泉回遊式庭園「相阿弥の庭」がありました。
粟田山を借景にした見事な庭園です。
手前にある池は「龍心池」で、花崗岩の切石二枚で作られた、半円形の反りの美しい石橋を跨龍橋と呼び、滝を洗心滝と云うそうです。
「龍心池」の中央には二千貫に近い大石があり、あたかも沐浴する龍の背のようであるそうです。

立派な紅葉がライトアップされ、とても綺麗です。

茶室「好文亭」がありました。
後桜町上皇が仮御所として御使用の際に学問所として使用したそうです。
四畳半の茶室三部屋と六畳の仏間、水屋等からなり、障壁画十三画は上村淳之画伯の御奉納による花鳥図だそうです。
好文亭周辺の庭は、小堀遠州の作と伝えられており、5月頃には、好文亭の裏側山裾斜面に植えられた霧島ツツジが一面真っ赤に染まることから「霧島の庭」といわれています。
「霧島の庭」には、豊臣秀吉の寄進と伝わる「御輿形燈籠」があり、また小御所の建物近くの渡り廊下に面して置かれている手水鉢は、同じく豊臣秀吉の寄進による「一文字手水鉢」と伝えられているそうです。

ライトアップされた竹林に囲まれた日吉社

「相阿弥の庭」から小高い丘を上ると竹林で囲まれた日吉社があります。

竹林がありました。

竹林の前に日吉社の鳥居があります。

日吉社の由来が書いてあります。
日吉社は、慈円大僧正が信仰し勧請した十禅社で、日吉山王の神は、天台宗守護神として祀られ、慈鎮和尚の信仰と関連して特にゆかしく思われるそうです。
粟田口は、京都から東海道の出口にあたっているため、昔、東国に向かう者はこの十禅社に旅行の安全を祈ったそうです。

竹林に囲まれた日吉社が、ライトアップされています。

白狐が守る稲荷社もあります。

上を見上げると竹林が空高く聳え、幻想的な雰囲気に包まれています。

この辺りは少し高台になっており、展望スポットになっています。

ライトアップされた竹林を眺めながら、遊歩道を歩いていきます。

宸殿前の青くライトアップされた光の星を堪能

日吉社から本堂の裏側を回って、青くライトアップされた宸殿前の庭を散策します。
本堂(熾盛光堂)の堂内の厨子には、ご本尊「熾盛光如来(しょじょうこうにょらい)」の曼荼羅が安置され、本堂の東裏には国宝の青不動画像(複製写真)が安置されているそうです。

宸殿前に戻ってきました。

塀が一面青くライトアップされてとても綺麗です。

先ほどは宸殿の中から庭を眺めましたが、今度は庭の中を歩きながらライトアップを堪能します。

宸殿のライトアップが赤色から青色に変化しました。

青い光の奥に鐘楼が見えます。
鐘楼は自由に撞けるようになっているそうです。

青い光の星がキラキラと煌めいて、神秘的な光景です。

入口付近に戻ってきました。
青のライトアップと紅葉が美しい参道です。

青のライトアップに心癒されて、「青蓮院門跡」を後にしました。

「麺房 美よし」のカレー鍋焼うどん

「青蓮院門跡」を堪能後、三条駅へ移動し「麺房 美よし」で京うどんをいただきました。
出汁の命である水からこだわり抜き、京都水盆の豊かな地下天然水を用い、厳選した素材を使い丹精込めて炊き上げた秘伝の「芳醇出汁」を楽しめるそうです。

三条木屋町から高瀬川沿いに下ったところにある「麺房 美よし」に来ました。
赤い提灯が綺麗です。

お店の隣を高瀬川が流れています。
昭和元年(1926年)創業の京うどんのお店です。

暖簾をくぐって中に入ります。
京カレーうどんはクセになる味わいだそうです。

テーブル席が埋まっていたので、カウンター席に案内されました。
天ぷら鍋焼ととり鍋焼が合わさった贅沢な「上鍋焼うどん」や、究極の京カレー「カレー鍋焼うどん」などがあり、美味しそうです。

「カレー鍋焼うどん」(1,450円)にしました。
海老天、とり、あげ、ちくわ、しめじ、温泉卵、九条葱が入った、カレーうどんと鍋焼きのコラボレーションです。

トロトロとしたスープではなく、サラサラとした出汁とスパイスの効いたスープで、ピリ辛でとても美味しかったです。

おわりに

「青蓮院門跡」は、江戸時代には仮御所にもなった格式高い門跡寺院でした。
天然記念物の雄大な「青蓮院のクスノキ」が出迎えてくれ、宸殿前の庭では青い光の星が神秘的に煌めき、絵画のような見事な庭園「相阿弥の庭」や小堀遠州作の「霧島の庭」では紅葉とライトアップが彩りを添えていました。
「青蓮院門跡」の本尊として祀られている熾盛光如来は光の化身とも呼ばれ「光」との縁も深いそうです。
少し足を延ばせば、平安遷都の際に桓武天皇が築造を命じた「京の都の始まりの地」といえる場所「将軍塚青龍殿」もあり、回遊式庭園や枯山水庭園と紅葉が幽玄な光にライトアップされているそうです。
雅な雰囲気漂う天台宗の古稀「青蓮院門跡」で、神秘的な青の煌めきに包まれてみてはいかがでしょうか。

information

青蓮院門跡

住所
京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1 (GoogleMap)
アクセス
地下鉄東西線「東山」駅より徒歩約5分
JR「京都」駅より市バスで「神宮道」下車、徒歩約3分
拝観時間
9:00〜17:00(16:30受付終了)
拝観料金
大人:500円
中高生:400円
小学生:200円
ライトアップ期間
2018年10月26日(金)~12月2日(日)
ライトアップ時間
18:00~22:00(21:30受付終了)
ライトアップ拝観料金
大人:800円
小中高生:400円
公式HP
http://www.shorenin.com/

麺房 美よし

住所
京都府京都市中京区西木屋町蛸薬師上ル角南車屋町288-2 (GoogleMap)
アクセス
阪急電鉄「河原町」駅より徒歩約5分
京阪電鉄「三条」駅より徒歩約7分
営業時間
[昼]12:00~14:30(ラストオーダー14:10)
[夜]17:00~25:00(ラストオーダー24:40)
[日祝]12:00~23:00(ラストオーダー22:40)
定休日
火曜日(祝日の場合は営業)
公式HP
http://tensoutakumiya.web.fc2.com/miyoshi-top.htm
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