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「小湊鐵道」里山トロッコ列車旅で行く「養老渓谷」ハイキング

小湊鐵道(こみなとてつどう)は、千葉県市原市の五井駅から大多喜町の上総中野駅までの全長39.1kmを結ぶディーゼル列車です。
週末などには上総牛久駅~養老渓谷駅間で、SL風の里山トロッコ列車が運行され、懐かしい車両と車窓から見える四季折々の素晴らしい風景から、観光客に人気の路線となっています。
小湊鐵道の終点、上総中野駅のひとつ手前にある養老渓谷は、養老川を中心にハイキングコースが整備されており、千葉県内最大の滝「粟又の滝(あわまたのたき)」など、豊かな自然を満喫することができます。
今回はそんな養老渓谷におでかけしてきました!

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ローカル線「小湊鐵道」で五井駅から上総牛久駅へ

1925年に開業した「小湊鐵道」は、レトロな車体のデザインが魅力的な千葉県市原市を中心に走るローカル線です。
首都圏では珍しいディーゼル気動車で、沿線や駅舎も昔懐かしい雰囲気を残しており、ドラマやCMの撮影で使用されることも多いそうです。
五井駅から上総中野駅までの18の駅のうち、半分以上が無人駅となっており、春になると美しい菜の花と桜が咲き誇り、人気の観光スポットとなっています。

五井駅に来ました。
赤とクリーム色のかわいらしいツートンカラーの「小湊鐵道」が止まっています。
小湊鐵道は、ディーゼル機関の出力を液体変速機を用いて動力を車輪に伝えるディーゼル気動車なので、電気を供給する架線がありません。

車体には「キハ204」と書いてあります。
キは、気動車のキ、ハは普通車を表し、204は、200型の気動車で4番目に製造されたことを表しているそうです。
小湊鐵道ではキハ201からキハ214の14台の気動車があるそうです。

重量は30tもあるそうです。

駅のプラットフォームにイノシシの石像がありました。

停車場には、2台の車両が待機しています。

正面からかわいい車体を撮影して、車内に乗り込みます。

小湊鐵道沿線案内という、停車駅とその駅の近くにある施設などが書かれたチラシをもらいました。
乗車券は、1日フリー乗車券にしました。
五井駅と上総中野駅間を往復でき、途中下車もできて大人1,800円です。

五井駅を発車すると、気持ちの良い田園風景が広がり始めました。

4つ目の駅、上総山田(かずさやまだ)駅に着きました。
近くには、芝生で遊べるふれあい広場、バーベキュー広場などの施設や、温室や農園など豊かな緑を楽しめる「アズ植公園・市原市農業センター」があるそうです。

レトロな駅舎で、2017年5月2日に国の登録有形文化財にも登録されています。
上総牛久駅本屋や養老渓谷駅本屋、養老川橋梁などの小湊鐵道の22施設が同時に登録されたそうです。

のどかな風景が流れて行きます。

光風台(こうふうだい)駅に到着しました。
1976年開業で、小湊鉄道線の駅の中では最も新しい駅で、大正時代に建てられた他の駅とは全く異なった形をしているそうです。
近くには、季節の花が植栽された「山田フラワーロード」や、仏像では珍しい桜の巨木を利用した高さ3.32mの「木造聖観音立像」があるそうです。

馬立(うまたて)駅です。
馬立駅本屋も、国の登録有形文化財に登録されています。

上総牛久(かずさうしく)駅に着きました。
里山トロッコ列車に乗るため、この駅で一度降ります。

トロッコ列車が止まっています。

線路を渡って反対側にある駅舎に向かいます。

列車が来るのを知らせる、小さな信号機もあります。

上総牛久駅本屋も、国の登録有形文化財に登録されています。
近くにある「光福禅寺」には、愚痴を聞いてくれる観音様「幸福観音」があるそうです。

駅舎を出て、入り口付近で、事前に申し込みしておいた、里山トロッコ列車に乗るための整理券を購入します。
整理券は500円で、展望車と普通車があり、申し込み時に選べます。

里山トロッコ列車の展望車から眺めるのどかな風景

里山トロッコ列車は、クリーンディーゼルエンジンを搭載した現代版機関車を先頭に、窓ガラスのない開放感抜群の展望車2両を、窓付きの普通車で挟んだ4両のトロッコが繋がった編成です。
週末などに、上総牛久駅〜養老渓谷駅の区間を運行し、停車駅は上総牛久駅、里見駅、月崎駅、養老渓谷駅となっています。

整理券を購入していると、乗車する里山トロッコ列車が到着しました。

先頭の機関車は、昔、小湊鐵道で活躍した愛称4号車、大正12年製のC型コッペル蒸気機関車を現代版でリアルに再現したそうです。

4両のトロッコのうち、中間2両が窓ガラスのない展望車となっています。

展望車に乗ります。
座席は4人掛けのボックス席になっており、座席指定のない自由席です。

こちらが里山トロッコ列車の乗車整理券です。
展望車に乗って、上総牛久駅から養老渓谷駅まで乗車します。

出発を待つ間に、上総牛久駅の駅前で販売していたお弁当をいただきました。
大きなハンバーグとごぼうとにんじんのマヨサラダが入っています。

こちらは、菜の花の入った炒め物です。

いよいよ出発しました。
開放感のある、気持ち良い乗り心地です。

下を見下ろすと、ハルジオンのような白い花が咲いています。

木が生い茂る、豊かな緑が広がっています。

駅が近づいて来ました。

カフェも見えます。

上総鶴舞(かずさつるまい)駅です。
テレビドラマやPVの撮影でもよく使われているようです。
駅の裏には電気を駅舎などへ供給した発電所が残され、記念碑もあるそうです。

ピンクの花が綺麗です。

美しい里山風景が広がっています。

上総久保(かずさくぼ)駅です。
大きな銀杏の木が立っていおり、銀杏の木の下でたくさんの人たちが列車に手を振ってくれています。
銀杏の木は、高さ20mほどあるそうです。

高滝ダム(高滝湖)がありました。
養老川の治水を目的に1990年に完成したダムで、毎年8月14日には花火大会が行われるそうです。

高滝(たかたき)駅をゆっくりと通り過ぎます。
大きな青い鯉のぼりが泳いでいます。

駅舎にも鯉のぼりが飾ってあります。
こちらの鯉のぼりには、赤色の子供が背中に乗っています。

名所案内が書かれた看板があります。
近くに高滝ダムや高滝神社があるそうです。
高滝神社は、古い神社で周囲の森が県指定天然記念物となっており、現在の神社建物は1727年に建てられた権現造で、春の「花嫁祭り」、秋の「けんか祭り」が有名だそうです。

祝と書かれたピンクの鯉のぼりも泳いでいます。

道路の向こうに高滝湖が見えます。

のどかな景色が流れ、トロッコ列車はゆっくりと進んで行きます。

里見駅に到着しました。

喜動房倶楽部という駅喫茶があり、駅のプラットフォームで産直品やお弁当などを販売しています。
喜動房倶楽部は、近辺の人が里山トロッコ運転日の週末に開催しており、新鮮な産直品をはじめ、焼き芋、祭り寿司、コーヒーやケーキなどがあるそうです。

里見の地名は、土地の豪族・里見氏からきたものと伝えられているそうです。

木製のちいさんなモアイ像のようなものが並んでいます。

喜動房倶楽部で、「ニアンもち」を買いました。
白みそと赤みそで地層を表現しているそうです。
ニアンというのは、養老川沿いにある約77万年前に地球の磁場が最後に逆転したことを証明する「地球磁場逆転期の地層」が発見され、約77万~12万6千年前の時代が「チバニアン(千葉時代)」と命名されていることからきているようです。

田園風景を進んで行きます。

養老川が見えました。

飯給(いたぶ)駅の「世界一大きなトイレ」と称するトイレ「Toilet in Nature」が見えました。

周囲を塀で囲まれており、塀の中には、全面ガラス張りの女性専用の個室トイレがあるそうです。
飯給の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国の蝦夷を鎮圧する為に同地を通ったとき、住民から飯を献上されたところから名付けられたと伝えられているそうです。
隣には、小さな男女兼用の多目的トイレがあります。

春には、線路の築堤沿いに植えられた桜と周囲の畑に植えられた菜の花が一斉に咲き、沿線でも一番春色を感じることができる駅なんだそうです。

列車は、緑に覆われた山あいの森の中へと入って行きます。

手の届きそうな距離に草木があります。

トンネルを潜ります。

飯給から先には、5か所のトンネルがあるそうです。

木々の緑と空の青のコントラストが美しいです。

上総大久保(かずさおおくぼ)駅です。
駅舎の壁に、近くの白鳥小学校の生徒さんが書いたトトロの絵があります。

養老川の上を走って行きます。

綺麗な緑の木々です。

背の高い木々が密集しています。

養老渓谷駅に到着しました。
上総牛久駅から約1時間のトロッコ列車の旅でした。

ふじ棚には、薄紫色のフジが少しだけ咲いています。

最後にもう一度SL風のレトロなトロッコ列車の写真を撮りました。

養老渓谷駅付近には、梅ヶ瀬、養老温泉、観音橋、出世観音、水月寺、粟又の滝、奥養老バンガロー村、中瀬キャンプ場などがあるそうです。

コーワのキャラクター、ケロちゃんコロちゃんがいました。

養老渓谷の立派な看板があります。

ネズミの石像「キハチュー」もあります。

改札を出ると、ケロちゃんコロちゃんと養老渓谷駅のかわいいジオラマが展示してありました。
ケロちゃんコロちゃんが小湊鐵道の沿線で楽しそうに遊んでいます。

ケロちゃんコロちゃんの顔出しパネルスタンドもあります。

養老渓谷駅には足湯があり、鉄道利用の方は無料で利用できるそうです。

端午の節句の兜と柏餅がありました。

駅の出店で、いちはら里山ジェラート(フレッシュミルク&イチゴ)(300円)をいただきました。
濃厚で美味しかったです。

深緑に包まれた「養老渓谷」ハイキングスタート

養老渓谷は、千葉県南部の大多喜町から市原市へと流れる養老川によって形成された渓谷です。
周辺にはいくつものハイキングコースが整備され、春にはツツジやフジなどの花が咲き、秋には本州で一番遅いとされる紅葉と、四季折々の自然を楽しむことができます。

養老渓谷駅前に「養老渓谷温泉のおやど」が書かれた大きなマップがありました。
ハイキングコースは、「滝めぐりコース」(3.5km、1.5時間)、「バンガロー村・弘文洞跡コース」(7.4km、2時間)、「大福山・梅ヶ瀬コース」(11.3km、3.5時間)があるようです。
観音橋を経て、粟又の滝を目的地にスタートします。

ここから観音橋までは2.1kmだそうです。

木々が生い茂る自然のトンネル小道を進んで行きます。

小湊鐵道の線路を渡ります。

赤色の「宝衛橋」が見えてきました。

橋の上からは、青色の「渓谷橋」が見えます。

橋の下には養老川が流れています。

赤い橋と青い橋が鮮やかです。

「梅ヶ瀬渓谷」との分かれ道に来ました。
梅ヶ瀬渓谷は、高さ30mから50mの切り立った渓谷の中を歩いて散策することができるそうです。
左側の観音橋方面に行きます。

両側に背の高い木が生い茂る道を進んで行きます。

白色の「白鳥橋」が見えて来ました。

車も通れる吊橋です。

こちらも養老川が流れています。

白鳥橋を渡りました。

橋を渡ったところには、たくさんの白いフジが咲いています。

養老川に架かる朱色の太鼓橋「観音橋」

養老川に架かる「宝衛橋」、「白鳥橋」と渡って来て、2連の太鼓橋「観音橋」を目指します。

朱色の「観音橋」が見えて来ました。
真ん中が低くなった2連の太鼓橋で、美しいカーブを描いています。

朱色の橋の欄干が綺麗です。

この橋を渡ると出世観音立國寺に行けるそうです。

観音橋を渡って行きます。
上へ丸く反った橋が2つ続いており、アップダウンを繰り返す形になります。

橋の上からは、自然豊かな養老川を眺めることができます。

橋を渡ったところに、綺麗な花が咲いていました。
花弁に濃い紫と黄色の模様があるアヤメ科の「シャガ」です。

「出世観音」への石段の上り口に「一心不動」と書かれたお不動様がありました。
出世観音がたたずむ「養老山立國寺」は、鎌倉時代にこの寺を訪れた源頼朝公が観音像の前で戦勝祈願したことから「出世観音」と呼ばれているそうです。

出世観音立國寺には寄らずに観音橋を戻ります。
目の前には大きな岩壁がそびえ立っています。

「中瀬遊歩道」の渓谷美と「弘文洞跡」

中瀬遊歩道は、養老川沿いに設けられた1.2kmの遊歩道です。
弘文洞跡などの名所があり、夏には新緑の緑が、秋には美しい紅葉が見られる場所です。

観音橋の近くに「中瀬遊歩道」がありました。

養老川沿いの中瀬遊歩道を歩いて行きます。

渡り石を歩いて、養老川を渡ります。

養老川からそびえる岩肌に草木が生い茂り、雄大な自然を楽しめます。

中瀬キャンプ場の入口に来ました。
中瀬遊歩道にもなっているようなので、このまま進みます。

養老川から少し高い位置にある細い道を歩いて行きます。

大きな木が斜めになって木陰を作っています。

東屋がありました。
ここでお弁当を食べるのも気持ち良さそうです。

養老川のマイナスイオンを感じられる爽快な遊歩道です。

川の中をよく見ると鯉のような魚がたくさん泳いでいます。
黒い魚の中に赤い魚もいます。

木が高く生い茂る細い道になりました。

石段で養老川の近くに下りて行きます。

渡り石がありました。

川のせせらぎを感じながら、養老川を渡ります。

渡り石からは新緑の気持ちい景色を見渡せます。

斜めになった崖から木が逞しく伸びています。

緑の木々の間から綺麗な木漏れ日が降り注いでとても綺麗です。

蛇行して流れる養老川の美しい水面を眺めながら歩いて行きます。

切り立った岩壁に挟まれた「弘文洞跡」がありました。
約140年前に川の蛇行した部分を繋げて新しい水路を作る「川廻し」によって「弘文洞」というトンネルが作られ、1979年に天井であるアーチの部分が崩れ落ちて「弘文洞跡」となったそうです。

また渡り石がありました。

自然が創り出した素晴らしい渓谷美をゆっくりと堪能しながら進みます。

赤い欄干の「共栄橋」がありました。

橋の近くには「ようこそ養老渓谷へ弘文洞跡入口」と書かれたレトロな案内板があります。

共栄橋を渡ります。

幻想的な2階建てトンネル「向山トンネル」

中瀬遊歩道から温泉街へ抜ける道に、東側が「向山トンネル」、西側が「共榮トンネル」という入口と出口で別の名前が付いたトンネルがあります。
これは、普通のトンネルだったものをアクセスの問題から、新たに下側の出口を作ったためで、東側の「向山トンネル」から入ると、出口の部分が上下に2つに重なって見える不思議なトンネルとなっています。

共栄橋を渡ると「共榮トンネル」がありました。

共榮トンネルを進んで行きます。

トンネルの途中で天井が高くなりました。
ここからは「向山トンネル」です。
ライトが緑色の光となって幻想的です。

後ろを振り返ると、上にぽっかりと穴が空いています。
かつてあったトンネルの出口が、下の方に作り変えられたようです。

洞窟のようなトンネルに緑色の光が反射して、ダンジョンのような雰囲気です。

「向山トンネル」側の出口に出ました。

清澄養老ラインに出ました。
ここから粟又の滝まで4.3kmあります。

清澄養老ラインを歩いていくと「養老渓谷やまびこセンター」というのがありました。
養老渓谷で採れた山菜や新鮮野菜の直売所だそうです。

駐車場の近くには、芝生広場があり、切り立った岩も見えます。

「養老渓谷やまびこセンター」でL’heure du gouter(ルール ドゥ グーテ)というチーズ味の落花生を食べて、ひと休みしました。

風流な佇まいの「水月寺」

「水月寺」は、1384(至徳1)年に建立された歴史のある禅宗のお寺で、3月下旬から4月にかけて見頃を迎えるツツジの名所でもあります。
房総で広く愛でられているイワツツジ、希少な天然記念物のヒカゲツツジをはじめ、様々な種類のツツジやサツキが咲くそうです。

「水月寺」の「如意輪観音像」の案内板がありました。

「水月寺」の山門です。

太陽の光が差し込み、山門が輝いています。
扁額には、「補陀落山(ふだらくせん)」と書かれています。

綺麗に整備された境内の奥に本堂があります。

藁葺屋根を持つ鐘楼です。

「水月三観音」がありました。
「永楽観音」と「水月観音」と「榮壽観音」が並んでいます。

「幻の滝」と呼ばれる「小沢又の滝」

「小沢又の滝」は、人目につきにくい谷間に一の滝から五の滝まであり、「幻の滝」と呼ばれています。
1986年に茶屋を営むご家族によって発見されたそうで、茶屋から崖下を見下ろす場所に滝があり、階段を降りて滝壺の近くまで行くこともできます。

水月寺を出ると「幻の滝」の案内板がありました。
「滝めぐり遊歩道」方面に行きます。

「幻の滝」入口の茶屋に来ました。

茶屋の敷地内に入って行きます。

入場料200円を払い中に入ると、谷間に滝が見えました。

展望台のような場所には、小さな青い象さんの置物が置いてあります。

滝壺の近くまで行けるようになっているようなので、階段を下りて行きます。

シャガの花がたくさん咲いています。

小さな観音像のようなものがありました。

幻の滝に近づいています。

木の階段を下りて行きます。

小沢又の滝の一の滝です。
水量も豊富で、落差もあります。

木立に囲まれた奥深い谷間にひっそりと流れ落ちる、まさに幻の滝です。

帰りは上りなので結構大変です。

「粟又の滝自然遊歩道」を進んで「粟又の滝」へ

「粟又の滝自然遊歩道」は、粟又の滝から「水月寺」まで、養老川沿いに整備されている約2kmの遊歩道です。
粟又の滝、千代の滝、万代の滝、昇龍の滝など大小の滝が点在し、清流のせせらぎや小鳥のさえずりを聞きながら散策することが出来ます。
「粟又の滝」は、養老渓谷で最も大きな滝で、落差30m、全長100mに渡って岩肌を緩やかに流れ落ち、養老渓谷の代表的な観光スポットとして「養老の滝」とも呼ばれています。

養老川沿いの「粟又の滝自然遊歩道」を歩いて行きます。

立派なもみじの木があります。
「子宝のもみじ」というそうで、この辺は紅葉が綺麗そうです。

「万代の滝」がありました。
落差は約10mほどで、岩場を滑るように流れています。

石畳の歩きやすい遊歩道が続きます。

「粟又の滝」が見えてきました。

全長は100mもあり、岩肌を撫でるように緩やかと流れ落ちています。

滝壺には浅瀬が広がり、水遊びもできます。

滝の左手の方から上に上って行きます。

新緑の中に優美な「粟又の滝」が流れ、滝壺も美しい緑色です。

小さな屋根付きの橋を渡ります。

「粟又の滝」のすぐ横に来ました。
階段になっており、滝を横目に歩ける道になっています。

緩やかに流れ落ちる「粟又の滝」を間近で見ることができます。

新緑が気持ちよく、空気もおいしいです。

「粟又の滝」の上の方に上っていくと「滝めぐりコース」の案内板がありました。
「滝めぐりコース」は、「養老の滝(粟又の滝)」(200m)、「千代の滝」(1km)、「万代の滝」(3km)、「子宝のもみじ」(1.5km)、「昇竜の滝」(2km)と巡るコースです。

「養老大滝」と書かれた門がありました。
ここが「滝めぐりコース」のスタートのようです。
養老渓谷駅から約4時間のハイキングでした。

近くの売店で、びわタルトケーキを買って、いただきました。
中に枇杷のジャムが入ったふんわりとしたスポンジケーキです。

家の軒先には、茶トラのかわいい猫がまどろんでいました。

上総大久保駅のかわいいトトロの絵

小湊鐵道の18ある駅のひとつ「上総大久保駅」は、駅の待合室にアニメ映画「となりのトトロ」の絵が描かれた小さな無人駅です。
トトロの絵は、地元の小学生が描いたもので、トトロの他にもサツキやメイ、まっくろくろすけなどのキャラクターがかわいいタッチで描かれています。

「粟又の滝」からタクシーに乗って、上総大久保駅に来ました。

傘を差したトトロとメイをおぶったサツキがいました。

まっくろくろすけもいます。

小児童の作品コーナーというところには、上手な絵が飾られています。

こちらにはトトロと傘を差してバスを待つサツキの絵が描かれています。
映画の一場面に入り込んだようで、今にもネコバスが来そうな楽しい気分になります。

おわりに

「養老渓谷」は、養老川の澄んだ流れが作り上げた自然溢れる美しい渓谷でした。
整備されたハイキングコースには、房総一を誇る名瀑布「粟又の滝(養老の滝)」や深い谷間に流れ落ちる「小沢又の滝(幻の滝)」など個性的な滝があり、ミステリアスな2階建てトンネル「向山トンネル」、切り立った岩壁が残る「弘文洞跡」、養老川にかかる朱色の太鼓橋「観音橋」と見どころがたくさんあり、楽しいハイキングとなりました。
養老渓谷駅までは、「小湊鐵道」の里山トロッコ列車に乗り、のどかな田園風景が流れるゆったりとした列車旅を満喫し、上総大久保駅の待合室に描かれたかわいいトトロに心癒されました。
秋の紅葉シーズンには、辺り一面が美しい紅葉で染まるそうなので、四季折々の美しい表情を見せる養老渓谷に心と体を癒しに行ってみてはいかがでしょうか。

information

小湊鐵道

住所(五井駅)
千葉県市原市五井中央西2丁目1市原市五井 (GoogleMap)
アクセス(五井駅)
JR内房線「五井」駅
運行時間
5:32~23:25
乗車料金
【1日フリー乗車券】大人:1,800円、子供:900円
【上総鶴舞・高滝周遊乗車券】大人:1,400円、子供:700円
【五井ー養老渓谷、往復割引乗車券】大人:1,800円、子供:900円
【房総横断乗車券(小湊鐵道といすみ鐵道)】大人:1,700円、子供:850円
公式HP
http://www.kominato.co.jp/

養老渓谷

住所
千葉県夷隅郡大多喜町、市原市 (GoogleMap)
アクセス
小湊鉄道「養老渓谷」駅よりバスで約20分または徒歩で1時間30分
館山自動車道「市原IC」より車で約50分
公式HP
http://www.youroukeikoku.com/

水月寺

住所
千葉県大多喜町小沢又578 (GoogleMap)
アクセス
小湊鉄道「養老渓谷」駅より粟又の滝行きバスで「水月寺前」下車、徒歩2分
公式HP
http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,380,60,129,html

小沢又の滝(幻の滝)

住所
千葉県夷隅郡大多喜町小沢又 (GoogleMap)
アクセス
小湊鉄道「養老渓谷」駅より粟又行きバスで12分「原ノ台」下車、徒歩10分
入場料
200円
公式HP
http://www.yorokeikoku.com/hiking/hiking_003.html

粟又の滝(養老の滝)

住所
千葉県夷隅郡大多喜町粟又157 (GoogleMap)
アクセス
小湊鉄道「上総中野」駅より探勝バスで「粟又の滝」下車
公式HP
http://www.youroukeikoku.com/spot/awamata/
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