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石川五右衛門も見た「南禅寺」の「絶景かな!」の紅葉

「南禅寺」は、京都洛東にある臨済宗南禅寺派の大本山で、京都でも屈指の格式を誇る寺院です。
室町時代には隆盛を極め「五山之上」に列せられ、日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇り、京都五山の上に置かれる別格扱いのお寺だったそうです。
東山連峰の裾野に広がる広大な境内の中には、歌舞伎にもある石川五右衛門の伝説で有名な三門など、堂塔伽藍が並び、大方丈と小方丈は国宝に指定され、勅使門、三門のほか、内部の襖絵の多くは重要文化財に指定されています。
今回はそんな「南禅寺」におでかけしてきました!

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「南禅寺」の赤レンガ造りのアーチ橋「水路閣」

「南禅寺」は、1291年(正応4)に無関普門(大明国師)によって創建され、1264年(文永1)に造営された離宮を、亀山天皇が法皇となられたのちに禅寺と改められたのが始まりです。
南禅寺の境内やその周辺には、日本初の大事業と言われた琵琶湖疏水にまつわる、「水路閣」や「インクライン」(傾斜鉄道)などの歴史的建造物があり、「水路閣」は、赤レンガ造りのローマ式アーチ水道橋で、京都の近代土木遺産として国の史跡にも指定されています。

鹿ヶ谷通りを南に歩いていくと「大寂門」がありました。
「南禅寺」の北門です。

北門をくぐり南禅寺の境内に入ります。
紅葉が色づいて綺麗です。

前方に大きな三門が見えます。

三門の近くの石碑を覆う真っ赤なもみじがとても綺麗です。

北側の横から見た三門です。

三門の前には紅く色づいたもみじがたくさん並んでいます。

三門の裏手に来ました。
紅葉と三門の競演です。
三門へは後ほど上ることにして、先に進みます。

三門から参道を進むと法堂がありました。
法堂は、法式行事や公式の法要が行われる場所で、南禅寺の中心となる建物です。
内部の須弥壇上中央に本尊釈迦如来、右側に獅子に騎る文殊菩薩、左側に象に騎る普賢菩薩の三尊像を安置し、床は一面の敷瓦となっており、天井には明治から大正時代に活躍した画家・今尾景年(いまおけいねん)の大作と云われる幡龍が描かれているそうです。

紅葉の美しい景色を眺めながら南の方に進んでいきます。

南禅院・名勝庭園の案内があります。

赤レンガ造りの「水路閣」がありました。
フォトジェニックなスポットです。

1888年(明治21)に完成した琵琶湖疏水の分線(蹴上以北)にある水路橋です。
南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して田辺朔郎が設計、デザインした、全長93.2m(幅4m、高9m)のレンガ、花崗岩造り、アーチ型橋脚の風格ある構造物です。

西洋風のアーチ橋で、レトロな感じが素敵です。

ドラマや映画のロケでもおなじみの場所のようです。

橋脚を覗くと、アーチがいくつも奥に続いており、合わせ鏡のように見えます。

遺跡のような趣で、ついついたくさん写真を撮ってしまいます。

静かな東山の風景にとけこんでいます。

「水路閣」の南の階段を上って来ると、「南禅寺」の別院「南禅院」がありました。
出家し法皇となられた亀山天皇が寄進した離宮の遺跡で、南禅寺発祥の地でもあるそうです。
周囲を深い樹林で包まれた庭は、鎌倉時代末の代表的な池泉回遊式で、作庭は亀山法皇自身ともいわれ、京都の三名勝史跡庭園の一つに数えられているそうです。

もみじの奥に黒い影になった「水路閣」も絵になります。

お寺の境内にこんなレトロな「水路閣」があるのは不思議な感じです。

「南禅寺」の大伽藍に紅葉が広がる「三門」からの絶景

南禅寺と言えば、歌舞伎「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)で、石川五右衛門が「絶景かな」と見栄を切った「三門」が有名で、京都三大門(知恩院三門、南禅寺三門、東本願寺大師堂門)の1つで重要文化財でもあります。
「三門」は、仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門、「空門」「無相門」「無作門」の三解脱門を表しているそうです。
南禅寺の三門は「天下龍門」と号し、上層の楼を「五鳳楼」と呼び、高さ22m、五間三戸二階二重門の構造で、1628年(寛永5)、藤堂高虎が大阪夏の陣で亡くなった一族・家来の菩提を弔う為に再建・寄進されたそうです。

「水路閣」から「三門」の方に向かいます。
「法堂」が紅葉に囲まれて美しいです。

「法堂」の奥には「方丈」があります。
南禅寺の方丈は大方丈とその背後に接続した小方丈からなっており、大方丈は内陣、御昼の間、鳴滝の間、麝香の間、鶴の間、西の間、柳の間、六畳、狭屋の間、広縁より成る入母屋造、杮(こけら)葺で、小方丈は虎の間、三室(九畳、六畳、二十畳)広縁よりなり、背面切妻造、前面大方丈に接続、杮葺となっており、昭和28年に国宝に指定されたそうです。
大方丈前面の庭園は、江戸時代初期の代表的枯山水庭園で、小堀遠州の作と伝えられる「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、小方丈の庭園は、「如心庭」と呼ばれ、奥には「六道庭」と名付けられた仏教の六道、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄を表した庭園があるそうです。

「三門」の北側に来ました。
入口で拝観料400円を払い、「三門」の中に入ります。

「三門」の中の急な階段を上っていきます。

「三門」の楼上に来ました。
綺麗な夕焼け空が広がっています。

「三門」の南側には南禅寺塔頭「天授庵」が見えます。
綺麗な紅葉に囲まれています。

東山の木々が周りを囲んでおり、木々の縁と紅葉の紅が綺麗に交わっています。

立派な木の柱は時の流れを感じさせます。

「三門」の東からの景色は、「法堂」へと続く参道に赤い紅葉が映える絶景です。

北東の方向には、五山の送り火で有名な大文字山があります。
木々の色がグラデーションになっていて綺麗です。

「三門」の楼上から下りて来ました。
重厚感溢れる立派な門の下から「法堂」方向の山道を覗くと、額の中に美しい紅葉の絵があるような景色を楽しむ事ができます。

おわりに

「南禅寺」は、広大な境内に京都三大門の「三門」やレトロなアーチ橋「水路閣」がある、見応えのあるお寺でした。
歌舞伎「楼門五三桐」で石川五右衛門の名セリフ「絶景かな、絶景かな」で知られる「三門」からの景色は、紅葉が見事な色彩で、まさに絶景でした。
レンガ造りの「水路閣」は、レトロな風格を醸し出しており、美しいアーチはフォトジェニックな景観でした。
由緒あるお寺「南禅寺」で、「三門」の楼上から紅葉が映える大伽藍の絶景を一望してみてはいかがでしょうか。

information

瑞龍山 南禅寺

住所
京都府京都市左京区南禅寺福地町 (GoogleMap)
アクセス
地下鉄東西線「蹴上」駅より徒歩約10分
JR「京都」駅より市バスで「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩約10分
拝観時間
12月1日~2月28日:8:40~16:30
3月1日~11月30日:8:40~17:00
拝観料金
方丈庭園:一般500円、高校生400円、小中学生300円
三門:一般500円、高校生400円、小中学生300円
南禅院:一般300円、高校生250円、小中学生150円
公式HP
http://www.nanzen.net/
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