「哲学の道」は、銀閣寺から若王子神社までの疏水沿いに続く2kmほどの小径です。
明治時代に哲学者・西田幾太郎が思索に耽りながらこの道を散策したことに由来し、「日本の道100選」の1つにも選ばれています。
春は桜のトンネルができ、夏は美しい新緑が頭上を覆い、秋は紅葉を愛でることができ、冬は雪景色が美しく、季節ごとの風情が楽しめます。
今回はそんな「哲学の道」におでかけしてきました!
石畳が連なる「哲学の道」をぶらり散策
「哲学の道」は、南は永観堂の北東の若王子神社辺りから、北は銀閣寺まで疎水に沿って続き、道沿いにはお洒落なカフェや甘味処、和雑貨店なども点在しています。
周辺には有名観光スポットも集結しており、世界遺産の銀閣寺や、法然上人ゆかりの法然院や安楽寺、紅葉で有名な永観堂や天授庵、京都三大門に一つの三門がある南禅寺など、見所の多いエリアです。
法然院から西にある「哲学の道」に来ました。
「よーじやカフェ 銀閣寺店」の看板がありました。
あぶらとり紙で有名な「よーじや」が手がけるカフェで、純和風の家屋の屋敷をそのまま利用しており、風情を感じます。
お座敷で美しい庭園を眺めながら、「よーじや」のマスコットキャラクターが描かれた抹茶ラテや最中などを堪能できるそうです。
よーじやカフェの軒先には、「恋愛成就の電話ボックス」と言われている古めかしい電話ボックスがあり、意中の相手に電話を掛けると恋愛が成就するそうです。
疎水に鯉が泳いでいるのが見えます。
琵琶湖疎水は、明治期に滋賀県の琵琶湖から京都へと水を供給するために設けられた水路で、京都の近代化に大きく貢献したそうです。
哲学の道に流れている疎水は、大津で取水されたあと長いトンネルを経て蹴上に到達し、蹴上から分水して北上する疎水が南禅寺水路閣を経て哲学の道に流れているそうです。
疎水に架かる橋の向こうに、緑に囲まれた趣のあるお店がありました。
京都の老舗菓子屋「五建外良屋」(ごけんういろ)です。
安政2年(1855年)から京の都で愛され続けている老舗の茶店で、一口サイズのういろは独特のもちもちさで、あっさりとした甘さで食べやすいそうです。
抹茶わらび、抹茶ういろ、抹茶ぜんざい、ぜんざい、クリームあんみつ、小倉クリーム、抹茶フロート、抹茶パフェの他、しっぽくらーめんというのもあります。
「世光」と書かれたお屋敷がありました。
入口を覆う紅い紅葉が綺麗です。
疎水沿いに石畳の小径が続いています。
哲学の道は、京都市内有数のホタルの観賞スポットとして有名なんだそうです。
紅く色づいた紅葉が疎水を覆い、気持ちのいい散歩道です。
真っ赤に色づいたもみじもありました。
大豊神社御旅所の前に露天がありました。
露天で「じゃがバター天」(500円)を買って、哲学の道の端に腰掛けてひと休みしました。
「大判焼き(あんこ)」(300円)もいただきました。
疎水にかわいいカモが泳いでいます。
紅葉を愛でながら哲学の道を南に向かって歩いていきます。
綺麗な紅葉が疎水に映る絶景ポイントがありました。
黄色と赤のグラデーションの紅葉が、綺麗に水面に反射しています。
もみじが鮮やかに色づき、とても綺麗です。
近くにネコもいました。
白黒のネコが2匹、猫じゃらし(エノコログサ)の近くでリラックスしています。
疎水の上に紅い紅葉が降りかかり、美しい景色です。
疎水の上には所々に橋が架かり、橋の向こうには家屋やお店があります。
小さな橋の先に趣ある暖簾がかかる甘味処「叶 匠壽庵 京都茶室棟」がありました。
本格的なお茶席が用意されており、和スイーツはどれも本格派で、あんみつ、わらび餅、抹茶パフェの他、お昼のお弁当などもあるそうです。
南に歩いてきて、若王子神社辺りに「哲学の道」と刻まれた石碑がありました。
「哲学の道」もここで終わりのようです。
おわりに
「哲学の道」は、琵琶湖疎水沿いに続く自然に溢れた美しい小径でした。
石畳が連なる小径は歩きやすく整備され、道沿いにはおしゃれなカフェや和雑貨のお店などが点在し、美しい紅葉が疎水に反射し、情緒のある景色を眺めながら楽しいお散歩をすることができました。
春は桜、初夏にはアジサイ、秋には紅葉など、四季折々の彩りが楽しめ、5月中旬~6月初旬の夕方にはゲンジボタルが飛び交うそうです。
四季折々の風景を楽しめる「哲学の道」をお散歩しながら、思索に耽ってみてはいかがでしょうか。
information
哲学の道
- 住所
- 京都府京都市左京区浄土寺石橋~若王子橋 (GoogleMap)
- アクセス
- JR「京都」駅より京都市営バス5系「南禅寺・永観堂」下車すぐ
JR「京都」駅より京都市営バス100系「銀閣寺前」下車すぐ
京都市営地下鉄 「蹴上」駅より徒歩約15分 - 公式HP
- http://www.honen-in.jp/