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丹沢大山の秋の絶景「大山もみじ祭り」の美しい紅葉

丹沢大山国定公園にそびえる大山は、神奈川でも指折りの紅葉の名所です。
近年、四季を通じ自然と歴史を堪能できる山として人気を集めており、11月中旬頃から色づくカエデやモミジが参道を真っ赤に染める紅葉は圧巻です。
11月下旬には、大山寺のライトアップが行われ、秋の夕暮に照らし出される鮮やかな紅葉は、息をのむ美しさです。
今回はそんな大山におでかけしてきました!

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昭和の風情漂うお店が軒を連ねる「こま参道」

大山へのアクセスは、小田急線の伊勢原駅からバスで大山ケーブル駅まで行き、徒歩で15分のこま参道の階段を登って行きます。

小田急線の伊勢原駅に到着しました。
伊勢原市「大山詣り」が日本遺産に認定と書かれた垂れ幕があります。
日本遺産とは、平成27年度に創設された制度で、地域の有形・無形の文化財をパッケージ化し、歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図ることを目的としており、東京オリンピックが開催される2020年までに全国で100件程度の認定が予定されているそうです。
平成28年4月25日に、江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣(おおやままい)り」~というストーリーが日本遺産に認定されたそうです。

伊勢原駅前には大山阿夫利神社の大鳥居がありました。
ここからバスに乗って、大山ケーブル駅へ向かいます。

大山ケーブルに到着しました。
阿夫利神社御神燈があります。
神に供える灯火です。

「伊勢原ハイキングコース案内図」がありました。
三宮日々田神社から聖峰、高取山を経て阿夫利神社下社に行くコースや、日向薬師から見晴台を経て阿夫利神社本社に行くコースもあります。

案内図の隣には、童子の銅像もありました。

ここから362段の階段と27段の踊り場が続く「こま参道」です。
それぞれの踊り場には段数を示すコマが描かれています。

ケーブルカーまであと半分まで来ました。
「もう少しガンバレ!」と励ましの言葉が。

こま参道の途中に綺麗な赤い紅葉がありました。

赤く色づいたモミジが「とうふ処 小川家」の入り口を彩っています。
大山では丹沢山系から流れる良質な水を使った豆腐が有名で、こま参道や周りの旅館では、この豆腐を使った料理を味わうことができます。

こま参道には、懐かしい昭和の風情漂うお店が並んでおり、その中の「すぎやま食堂」のみたらしだんごを買って、食べながら進みます。

大山川に架けられた雲井橋を渡ります。

ケーブルカーの駅が見えて来ました。

大山川の滝が見えます。
ススキもあって秋を感じます。

こま参道制覇です。

急な石段が続く男坂を登山

大山ケーブル駅から阿夫利神社駅までは、ケーブルカーを使えば約6分ですが、紅葉シーズンは1時間待ちになることもあります。
今回はケーブルカーを使わずに男坂を登って行きます。

大山ケーブル駅の横には「関東三十六不道札所第一番霊場雨降山大山寺」と書かれた看板があります。
関東三十六不動尊霊場は、昭和62年(1987年)に不動明王をお祀りする南関東の36の寺院が集まって開創され、神奈川県の7寺が発心の道場、東京都の19寺が修行の道場、埼玉県の5寺が菩提の道場、千葉県の5寺が涅槃の道場として札所となっているそうです。
家内安全、商売繁昌、交通安全、癌封じのご利益があるそうです。

大山ケーブル駅の横の道を進んで行きます。

女坂ルートと男坂ルートに分かれます。
大山阿夫利神社まで、女坂は40分、男坂は30分が目安です。

今回は男坂を登って行きます。

女坂には「七不思議」があり、「弘法の水」、「子育て地蔵」、「爪切り地蔵」、「逆さ菩提樹」、「無明橋(むみょうばし)」、「潮音洞(ちょうおんどう)」、「眼形石(めがたいし)」というのがあるそうです。

右阿夫利神社、左不動大名王と書かれた石碑がありました。

八意思兼神社(やごころおもいかねじんじゃ)、追分社(おいわけしゃ)がありました。
祭神の「八意思兼神」は知恵を司る神様として有名だそうです。

上を見上げると、澄んだ青空と色とりどりの紅葉がとても綺麗です。

赤、黄、緑が混ざり合った素晴らしい景色です。

追分社の左側の緩やかな階段が女坂です。

右側にある急な階段が男坂です。
この階段を登って行きます。

石段を登って上から見下ろすと、とっても急勾配です。

日差しが心地よいです。

急な石段を進んで行きます。

本当にいい天気です。

木漏れ日に癒されます。

太陽が色づいた紅葉を明るく照らしています。

大きな石の前に、男坂三十三祠其ノ六「弁」という標識がありました。

かつて男坂には、神明社、子権現社、秋葉社など26の堂社があったそうです。

急勾配の石段が続きます。

山肌の紅葉も色とりどりで綺麗です。

男坂三十三祠其ノ十六「愛」という標識がありました。

露出した根がたくさんあります。

苔むした石段を登って行きます。

木々から差し込む日差しが気持ちいいです。

まだまだ急な石段が続きます。

ここは石段が崩れてしまったのか、金属製の階段になっています。

登って来た石段を見下ろすと結構な高さです。

この辺りの階段からの景色は最高です。

山肌に綺麗な紅葉のグラデーションが見えます。

心地よい木漏れ日の中、石段を登って行きます。

大きな木が雷に打たれて折れたような姿になっています。

ひたすら急な石段が続きます。

傾斜が比較的穏やかな石段もあります。

気持ちのいい景色に力をもらって登って行きます。

男坂三十三祠其ノ三十一「学」という標識がありました。

最後の長い石段を登って行きます。

長い石段を登り切りました。

石段が終わると、少し開けたところに出ました。

「八大坊 上屋敷跡」の説明板がありました。
別名を西落院(さいらくいん)といい、大山を治めていた別当(長官)の住居であり、供僧十一坊・脇坊六坊・末寺三・御師三百坊の惣領で、大山の運営及び事務を司っていたそうです。

赤や黄に色づいた紅葉が青空に映えて、とても美しいです。

万国忠霊塔というのがありました。
万国忠霊塔とは、古今東西すべての国の、その国のために忠節を尽くして倒れた勇士の霊を慰霊するためのものだそうです。

広場には、東屋やベンチが設置されています。

「杉苗貳万伍千本」の石碑があります。
男坂入り口からこの辺りまで、ゆっくり登って来て55分くらいかかりました。

緩やかな女坂を下って「大山寺」へ

大山寺は、女坂の途中にあるので、男坂と女坂が合流するところで、女坂を下って行きます。

男坂と女坂が合流するポイントに来ました。

女坂を下って、大山寺を目指します。

女坂の七不思議その七「眼形石」がありました。
人の眼の形をしたこの石に、手を触れてお祈りすれば、不思議に眼の病が治ると言い伝えられているそうです。

女坂の七不思議その六「潮音洞」がありました。
洞(ほこら)に近づいて心を鎮め耳を澄ませると遠い潮騒が聞こえてくるそうです。

女坂の七不思議その五「無明橋」がありました。
話をしながら通ると橋から下に落ちたり、忘れ物や落し物をしたり、悪い事が起きたりするそうです。

朱色の無明橋を渡ると、「大山寺」です。
男坂との分岐のところから15分ほどでした。

「大山寺」の本堂を彩る赤いモミジのトンネル

大山寺は、755年、良弁僧正が開基したといわれる古刹で、関東三大不動のひとつに数えられており、本尊鉄造不動明王および二童子像は国の重要文化財に指定されています。

大山寺の鮮やかな紅葉が見えました。

大山寺の横のモミジが真っ赤に色づいています。

寺の前のモミジは、太陽の日差しを受けて、朱色に輝いています。

「南無大山鉄(くろがね)不動明王」の赤いのぼり旗が並んでいます。

7つに切れ込みの入ったモミジの葉がとても美しいです。

大山寺の本堂の色に赤いモミジがよく合っています。

見事な赤色です。

大山寺の説明板がありました。
昔から「大山不動さん」と呼ばれた大山寺は、山号を雨降山といい、天平勝玉七年(755年)奈良東大寺の別当良弁僧正が、父母の老養のために建てたといわれているそうです。
赤子の時、大鷲にさらわれた良弁を捜して、日本国中を尋ね廻った父母が、盲目の乞食になり果てていたのを、不動明王の導きで、親子の再会が出来たと、大山寺縁起絵巻に書かれているそうです。
良弁に帰依深かった聖武天皇は、良弁親子の再開に強く感動され、大山寺を勅願寺とされ、寺はその後いくたびか厄災にあったが、鎌倉・足利・徳川幕府の保護を受け、その都度再建されたそうです。
本尊不動明王・矜迦羅(こんから)童子・制吁迦(せいたか)童子の三体は、珍しい鉄像で、鎌倉時代(1270年頃)大山寺中興の祖、願行上人作と伝えられ、国の重要文化財で、他に平安前期(782〜897)の木造不動像をはじめ多くの仏像があるそうです。

本堂です。
大山寺の本堂は、明治初年の廃仏毀釈によって破壊されていたものを明治18年に全国の信者たちの寄進によって再建されたものだそうです。

美しい石灯篭です。
第一番霊場大山寺と書かれた石碑もあります。

本堂の前の石段を赤く色づいたモミジが彩っています。

赤いモミジのトンネルです。

石段の両脇には、不動明王の眷属である童子像が並んでいます。

左の赤い帽子をかぶった童子は矜迦羅童子です。

石段を下りてみました。
下から見上げるモミジも綺麗です。

燃えるようなモミジの赤で包まれています。

石段の横に仏像がたくさん並んでいました。
後ろの小さな石碑には、木喰上人と書いてあります。

石段の両脇に並ぶ童子は、不動明王が従える三十六童子で、一体一体、虚空蔵童子というような名前があります。

モミジのトンネルの石段を上って、本堂まで戻ります。

本堂の横には「かわらけ投げ」というのがあります。
「かわらけ」は、「厄除け」と書かれた直径6cmの天日干しの土器のことで、かわらけをがけ下に向けて投げると、厄除けに効くだけでなく、がけ下の直径2.5cmの福輪の中をくぐれば幸運をもたらすとされているそうです。

福輪の近くにゴジラの看板が見えます。
アニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」の舞台が2万年後の丹沢大山で、コラボイベントを開催しているようです。

かわいいフクロウの像がありました。
像の前にお賽銭が供えられています。

高さ11mの青銅造りの宝篋印塔(ほうきょういんとう)もあります。
寛政7年(1795年)旧大山寺境内に建立され、大正3年現境内に再建されたそうです。
香花を供えて右回りに3度回ると願がかなうといわれているそうです。

境内で厄除まんじゅうを販売していました。

大山寺と焼印が入っています。
アツアツで美味しかったです。

「大山茶屋処 さくらや」で休憩

女坂を登って、「大山阿夫利神社下社」方面を目指します。

下ってきた女坂を進んでいきます。

松尾芭蕉の俳句が書かれた石碑がありました。
「山寒し 心の底や 水の月」
「大山」には五基の芭蕉句碑があり、そのうちの四基は参道や境内にあるそうです。

石段を登っていきます。

茶屋が並ぶ広場に出ました。

立派な木が朱色に色づいています。

「大山茶屋処 さくらや」で休憩することにしました。

店内の壁には寄席の看板のようなものがあり、落語家さんなどの名前がたくさん並んでいます。

メニューは、そば、うどん、ラーメン、カレーライス、しそごはん、焼きおにぎり、おでん、冷やっこ、温とうふ、やきとり、とん汁、もつ煮、肉じゃが、山菜つまみ、おしるこ、甘酒、ところてん、あんみつ、みつ豆、だんご、ソフトクリーム、アイスなど、いろいろあります。

とろろそばをいただきました。

隣には2017年6月にオープンした「リノベーションカフェ kurumi」というおしゃれなカフェがあります。
「とろ~りフォンデュと大山豆腐パンケーキ」が美味しそうでした。

「大山阿夫利神社下社」から見下ろす色とりどりの紅葉

大山阿夫利神社は、今から二千二百余年以前の人皇第十代崇神天皇の御代に創建されたと伝えられている式内社で、古くから相模国は許より関東総鎮護の霊山としてご崇敬を集め、海抜1252mの山頂からは、祭祀に使われたと思われる縄文土器が出土しているそうです。

阿夫利神社の参道の階段を上っていきます。

手水がありました。
手水の作法も書いてあります。
まず左手に水をかけ、次に右手に水をかけ、左手に水をためて口にふくんですすぎ、口をつけた左手をもう一度洗い、最後に残った水で自分の持ったひしゃくのえを洗うそうです。

階段の横に紅葉が綺麗なポイントがありました。

深い赤と黄色の紅葉がとても綺麗で、写真撮影スポットになっていました。

小さな木でも赤々として美しいモミジです。

階段を上ると、黒い立派な鳥居がありました。
天下泰平、国土安泰と書かれています。

凛々しい狛犬が鎮座しています。

眼下には、相模湾と紅葉のパノラマが広がっています。

阿夫利神社の下社です。
ちょうど「大山菊まつり」期間中で、見事に咲いた菊の花が奉納されています。

一番組と書かれた石碑があります。

その上にはめ組と書かれたオブジェがあります。
江戸の火消し「め組」の寄進した奉納碑だそうです。

頂上登山口の標識です。
下社の左側、頂上登山口へと進みます。

れ組の奉納した御供物講がありました。
鏡餅のような形をしています。
奥には「浅間社」があります。
当社祭神と神縁の深い富士山の祭神である木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)、そしてその姉神にあたる磐長姫(イワナガヒメ)をお祀りしているお社だそうです。
木花咲耶姫は木の花のような繁栄を顕す美の女神、盤長姫は磐の様に強い生命力を表す長生の女神として信仰されているそうです。

赤や朱色に色づいた紅葉が綺麗です。

「輝け杉の子」像がありました。
学童疎開を困難な中で引き受けられた全地域の方々への感謝と平和への誓いをこめて、疎開解散40周年を記念して建立したものだそうです。
「輝け杉の子」の横には、大天狗の絵が描かれた大天狗の碑があります。
大天狗の碑は、高さ3m、幅1mの小松石を使用、台石は田中佐一郎、神保朋世の造型、石工は露木久吉、表面は民族融合の文字と正宗得三郎画伯の大天狗の姿、裏面には女流歌人田中御幸の歌一首と永遠に戦争の悲惨さを封じ込め、乾燥しきった都会悪の塵を洗う、原爆12年の日にと刻まれてあるそうです。

「合格祈願天満宮」がありました。
小さな朱色の鳥居があります。
その横に「菅原社」の説明板があります。
菅原社は、俗に天神様とも言われ、学問の神としてひろく崇敬されており、菅原道真公、天菩日命(あめのほひのみこと)を御祭神としてお祀りされているそうです。
当社の菅原社は、亀戸天満宮の氏子であり、阿夫利神社崇敬講社である、堅川睦太刀講の手により、宋社氏神様の御分霊を奉歳して建立されたお社で、誠に神縁浅からぬ所であり神徳愈々光被いたし、学業成就、受験合格の御霊験にあやかりてご参拝下さいと書かれています。

「入山祓所」です。
大山に登山をするために身を清めるための祓所で、祓麻を両手で持ち、左、右、左と体を祓って、自らをお祓いするそうです。

本坂を登って「大山阿夫利神社本社」のある大山山頂へ

大山阿夫利神社下社から本坂を上って大山山頂を目指します。

お花講と書かれた登拝門があります。
夏山開きの行事として、日本橋小伝馬町界隈の職人(指物師や家具関係の職人集団)を中心に組織された「お花講」が、夏山の初日(7月27日)に、大山山頂への木戸(登拝門)の開扉を行うそうです。

ここが頂上登山口です。
山頂までは90分が目安です。

鳥居をくぐると、いきなり急な長い石段が待ち構えています。

石段を上っていると、横に深紅に輝くモミジがありました。
そのモミジだけが別世界のようにキラキラとしています。

長い石段を上り切りました。

伊代次の句碑がありました。
「豊作をたたえ 大山仰ぎけり」と書かれています。

白山神社の説明板があります。
大山修験は山中で行う修行の中で、白山神社を拝するのがその一過程であり、当社は加賀の国、白山神社と関係深く、大山寺開山(752年)前に建立されたといわれるそうです。

石がゴロゴロと転がる坂道を登っていきます。

大山口登山道四丁目の石碑がありました。
この石碑は、山頂に行くに連れて1丁目、2丁目となり、28丁目が頂上になっているそうです。

大きな岩と岩の間を進んでいきます。

太陽が低い位置に落ちてきています。

「夫婦杉」がありました。
左右円形の巨木で、樹齢五、六百年を経ている縁起の良い大木だそうです。

大山口登山道八丁目「夫婦杉」の石碑もあります。

遠くから見ると、とても大きな杉です。

木の根が出てきてしまって、小さな洞窟のようになっている木がありました。

緩やかな山道を登っていきます。

直角に曲がった木がありました。
天狗が腰掛けていそうな木です。

石がたくさん転がっています。
大山口登山道十一丁目の石碑も見えます。

苔むした大木がありました。

本当に石がたくさんあります。

上を見上げると、気持ちの良い青空が広がっています。

景色が良いところに出ました。
相模湾が見渡せます。

まだまだ山道は続きます。

大山口登山道十四丁目「ぼたん岩」の石碑がありました。

牡丹(ぼたん)岩の説明板があります。
足元などに見られる球体の岩のことで、ぼたんの花のように見えるところから、その名が付いたそうです。

ぼたん岩がありました。

石を積み上げて作った壁のようなものがありました。

黄色に色づいた紅葉もありました。

「天狗の鼻突き岩」がありました。
石段左側の岩にある、拳が入るくらいの穴のことで、天狗が鼻を突いてあけた穴だといわれているそうです。
大山口登山道十五丁目「天狗鼻突岩」の石碑もあります。

天狗の鼻突き岩には紙垂が巻かれています。

大山口登山道十六丁目「本坂追分」の石碑がありました。
標高992mだそうです。

十六丁目追分の碑の説明板もあります。
この碑は、1716年に初建され総高368センチメートルもあり、江戸期の大山信仰の深さをしめしており、この石は麓から強力(ごうりき)たちが担ぎあげたそうです。

山頂まであと40分だそうです。
蓑毛方面へは90分だそうです。

木製の真新しい階段がありました。

木の階段を歩けば滑らずに進めます。

たくさんの石が転がるポイントに来ました。
大山口登山道十八丁目の石碑も見えます。

「富士見台」がありました。
大山の中で、この場所からの富士山は絶景で、江戸時代は、浮世絵にも描かれ茶屋が置かれ、来迎谷(らいごうだに)と呼ばれているそうです。

夕焼けに染まる富士山が見えました。

大山口登山道二十丁目「富士見台」の石碑もあります。

大山まで0.6km、下社まで1.6kmの標識がありました。
3分の2以上登って来ました。

この辺りは、傾斜も緩く歩きやすい道になっています。

大山山頂まで200mのところまで来ました。
ここから下社は1.7km、ヤビツ峠は2.1kmだそうです。
比較的新しい標識です。

大山口登山道二十五丁目「ヤビツ峠分道」の石碑がありました。
標高は1174mだそうです。

青銅色の小さな鳥居を潜ります。

ここからも富士山がよく見えます。

雪の冠を被った綺麗な富士山です。

石段の上に小さな鳥居が見えて来ました。

石段を上り切りました。
れ組と書かれた鳥居です。
大山口登山道二十八丁目の石碑もあります。

「阿夫利神社本社」の時代を感じさせる石碑があります。
阿夫利神社下社の登山口からは、80分ほどでした。

気持ちのいい景色が広がっています。

大山山頂から臨む壮観なパノラマ

大山山頂からの景色を楽しみながら、ひと休みしました。

大山頂上本社の石碑がありました。
標高は1247mです。

ここからの眺めは壮観で、澄んだ空気がとても美味しいです。
天気が良ければ、江の島や三浦半島、遠くは房総半島や伊豆大島まで一望できます。

西の空は夕焼けがオレンジ色に染まっています。

奥の方の階段を上ってみます。

大山阿夫利神社奥の院がありました。

奥の院には、大雷神(おおいかずちのかみ)と高おかみ神(たかおかみのかみ)が祭られています。

八角形の方位盤がありました。

ここが丹沢大山の山頂です。
標高は1251.7mです。

「かながわの景勝50選 大山山頂」と書かれた石碑もあります。

山頂にはベンチがいくつか置かれており、ひと休みすることにしました。

チョコチップクッキーでエネルギー補給です。

見晴台を経て下山

下山は登りとは別のルートの見晴台方面から下りていきます。

見晴台まで2.5kmです。
不動尻は4.3km、ヤビツ峠は別方向で2.4kmです。

見晴台を目指して下山していきます。

整備された木の階段を下りていきます。

青い空と赤みを帯びた地平線が美しいです。

見晴台まであと2.2.kmです。

日向薬師までは6.5km、七沢(東丹沢七沢温泉郷)までは7.7kmです。

枯れ木の間を進んでいきます。

途中、格子状の金属の階段、グレーチング階段というのがありました。

神奈川県は、ニホンシカによる採食や登山者の踏圧等により裸地化の進む大山山頂を植生保護柵で囲み、植生回復を図る「山頂緑化・土壌保護」に取り組んでいるそうで、このグレーチング階段の脇には植生保護柵が繋がっており、シカ等の蹄を持つ動物がグレーチング等の格子状の構造物上を歩くのを嫌がるという習性を利用し、登山者の進行を妨げることなく、シカが山頂部に進入するのを防ぐ目的で設置しているそうです。

登りの本坂と比べると、石が少なく緩やかな坂道です。

葉が落ちて裸になった木々が、トンネルのようになっているところがありました。

進行方向右手には爽快な景色が広がっています。

ススキもありました。

裸の木々の間をジグザグに下っていきます。

不動尻と見晴台の分岐のところに来ました。
見晴台まで1.8km、下社までは3.1kmです。
不動尻までは3.7kmです。

だんだん景色が暗くなって来ました。

10分後にはだいぶ暗くなって、街の明かりも見えて来ました。

急ぎ足でさらに15分歩いて見晴台に到着しました。
山頂から60分ほどでした。
見晴台からの夜景は、街明かりがキラキラと輝いていて綺麗でした。

見晴台からは、約30分のナイトハイクで阿夫利神社下社に到着しました。
山頂から阿夫利神社下社までは90分ほどでした。

「大山阿夫利神社下社」から眺める夜景と紅葉

大山阿夫利神社下社の夜景とライトアップされた紅葉を見にいきます。

大山阿夫利神社下社の階段の下の広場の大きな木がライトアップされています。

参道の階段を上っていくと、階段の途中でゴジラのプロジェクションマッピングが投影されていました。

アニメ作品「GODZILLA 怪獣惑星」とのコラボキャンペーンのようです。

階段の横には、ライトに照らされて黄色に輝いているところがありました。
行列になっているのは、下りのケーブルカーを待つ列です。

日中にも見た、階段の横の赤い紅葉もライトアップされていました。

階段を上って鳥居のところに到着しました。

菅原社の朱色の鳥居とライトアップされたモミジです。

ライトアップされたモミジの赤色が美しいです。

「大山阿夫利神社」の説明板がありました。
大山は、またの名を「あふり山」といい、あふりの名は、常に雲や霧を生じ、雨を降らすのでこの名が起ったといわれるそうで、標高は一二五一・七米で、関東平野にのぞんで突出している雄大な山容は、丹沢山塊東端の独立峰となっています。
阿夫利神社は、古代からこのあたりに住む人達の心のよりどころとなり、国御岳(国の護りの山)・神の山として、また、海上からは羅針盤をつとめる海洋の守り神、さらには、大漁の神として進行をあつめると共に、庶民信仰の中心として、今日に及んでいるそうです。
山頂からは、祭りに使ったと考えられる縄文時代(紀元前約1,000年頃)の土器片が多く出土していて、信仰の古さを物語っており、引目祭(ひきめさい)・筒粥祭(つつがゆさい)・雨乞い・納め太刀・節分祭・山開きなど、古い信仰と伝統にまもられた神事や、神に捧げられる神楽舞(かぐらまい)・神事能・狂言などが、昔のままに伝承されているそうです。

階段付近からの眺めは、夜景とライトアップされた紅葉で素晴らしい眺めです。

阿夫利神社下社の境内では、もみじ汁(豚汁)が100円で販売されていました。

具だくさんのもみじ汁をいただきました。
疲れた体に身も心も温まります。

焚き火もありました。

大山阿夫利神社下社です。

「大山詣り」が日本遺産に認定されたことを記念して建てたシンボル像もありました。
ブロンズ像で、納め太刀を担いで大山に参拝する若者の姿を表現しているそうです。

「大山寺」のライトアップされた深紅の紅葉

女坂を下って「大山寺」のライトアップされた紅葉を見にいきます。

大山阿夫利神社下社から、女坂と男坂の分かれ道まで下りて来ました。
女坂登山道には、灯りがありますが、男坂には全くないそうなので、注意です。

右側の女坂を下っていきます。

大山寺まで下りて来ました。
ライトアップされたモミジが綺麗です。

寺の前には、絵馬がたくさん結ばれています。
かわいい犬の絵馬もあります。

大山寺の本堂です。
左上に龍のような立派な彫り物も見えます。

本堂の前の石段の赤いモミジが綺麗にライトアップされています。

石段を下りてみました。

灯篭にもライトが灯され、紅葉の赤い色を引き立てています。

赤いモミジがライトに照らされて、夜の闇に浮かび上がっています。

大山寺のライトアップは、11月の中旬から下旬にかけて、日没から平日は19:00まで、土日祝は20:00まで行なっているそうです。

ライトアップされたモミジの向こうに大山寺の本堂が見えます。

深紅に染まったモミジにたくさんの人が見とれていました。

石段の上を赤いモミジが覆っていて幻想的です。

石段を上って本堂まで戻って来ました。

真っ赤に色づいた紅葉の向こうには、夜景も見えます。

「大山寺」からケーブルカーに乗って下山

大山寺の紅葉を満喫したので、ケーブルカーに乗って下山します。

ケーブルカーの大山寺駅に向かいます。

松尾芭蕉の俳句がありました。
「雲折々 人を休むる 月見かな」

灯篭が並ぶ道を歩いていきます。

「幸福の鐘」の説明板がありました。
ここの石段を上っていくと「十一面観世音菩薩」と「幸福の鐘」があるそうです。
「幸福の鐘」の由来は、昔大山詣の帰路、江の島に詣でた後、精進落としをするのが主流で、両方参詣しないと片詣りと云ったそうで、大山を男性神、江の島を女性神とみたてたもので、その由来により「幸福・恋結び」の鐘を建立したそうです。
この鐘は、江の島が見えるところに建っており、恋愛成就・縁結び・厄除招福(幸福)・子宝成就・安産・火難除などのご利益があるそうです。
愛を誓う二人は一緒に紐を持ち海に向かって心に願いを念じながら三回鳴らし、恋愛成就の人は海に向かって心に願いを念じながら五回鳴らし、幸福成就の人は平和観音様に向かって心に願いを念じながら七回鳴らすそうです。
鐘を鳴らしたら、当山総本尊鐵(くろがね)不動明王様に参拝し、願かけのカギ(愛の誓いのカギ)やお守り等は本堂内で授与しているそうです。

下りのケーブルカーを待つ人たちの列がありました。

20分ほど待って乗り場まで来ました。

阿夫利神社駅から下りのケーブルカーが来ました。
鮮やかなグリーンのケーブルカーに乗り、平均22度の勾配を下って、大山ケーブル駅に向かいます。

大山ケーブル駅から標高差90mのこま参道を下りながら、あったかいたい焼きをいただきました。

おわりに

秋の丹沢大山は、山肌が色とりどりの紅葉で鮮やかに彩られ、美しく紅葉したカエデやモミジを眺めながら、ゆったりと心和む時間を過ごすことができました。
参道を真っ赤に染める紅葉は圧巻で、山頂付近の富士見台からは見事な富士山を見ることができ、山頂からの景色も素晴らし眺めでした。
大山寺のライトアップは、秋の夜空に照らし出される鮮やかな紅葉とキラキラと輝く夜景が神秘的な美しさを見せてくれる素晴らしいものなので、秋の丹沢大山の「大山もみじ祭り」を堪能してみてはいかがでしょうか。

information

大山阿夫利神社

住所
神奈川県伊勢原市大山355 (GoogleMap)
アクセス
小田急線「伊勢原」駅より大山ケーブル行バスで25分「大山ケーブル」駅下車、徒歩15分で「大山ケーブル」駅からケーブルカーで「阿夫利神社」駅下車
受付時間
9:00~17:00
公式HP
http://www.afuri.or.jp/

雨降山 大山寺

住所
神奈川県伊勢原市大山724 (GoogleMap)
アクセス
小田急線「伊勢原」駅より大山ケーブル行バスで25分「大山ケーブル」駅下車、徒歩15分で「大山ケーブル」駅からケーブルカーで「大山寺」駅まで3分
公式HP
http://www.oyamadera.jp/

すぎやま食堂

住所
神奈川県伊勢原市大山628 (GoogleMap)
アクセス
小田急線「伊勢原」駅より大山ケーブル行バスで25分「大山ケーブル」駅下車、徒歩約10分
営業時間
定休日
HP
https://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140803/14066650/

伊勢原大山茶屋処 さくらや

住所
神奈川県伊勢原市大山12 (GoogleMap)
アクセス
小田急線「伊勢原」駅より大山ケーブル行バスで25分「大山ケーブル」駅下車、徒歩15分で「大山ケーブル」駅からケーブルカーで「阿夫利神社」駅下車
営業時間
平日:9:00~16:30
休日:9:00~17:30
定休日
無休
公式HP
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sakusaku/
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