ご覧頂きありがとうございます。記事には自由にコメントを書き込んでください。

台湾のノスタルジックな街並みに妖艶な赤い提灯が浮かぶ「九份」

「九份」は、台湾北部の海に面した丘陵地にあり、独特なレトロな空気感を持っている老街です。
夕暮れ時になると、石段や狭い路地に連なる赤い提灯に明かりが灯り、幻想的でノスタルジックな雰囲気に包まれます。
ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」を彷彿させる幻想的な風景は、世界中の人々の心を惹きつけて止みません。
今回はそんな台湾の「九份」におでかけしてきました!

SPONSORED LINK

「九份」の和風民宿「九份小町」へ

まずは九份で宿泊する「九份小町」という日本人オーナーが経営する和風民宿へ向かいます。

台北駅から台湾鉄道で約1時間で瑞芳駅に到着しました。
ここからタクシーで「九份」に向かいます。

九份老街の入口付近に着きました。
タクシーで15分(205台湾ドル)ほどです。

近くに「九份霞海城隍廟(昭靈廟)」がありました。
1923年に建立され歴史あるお寺で、台北の迪化街にあった縁結びスポット「霞海城隍廟」と同じ名前です。

15分ほど歩いて、「九份小町」民宿に到着しました。

泊まるのは離れの方の部屋のようなので、離れの入口から中に入ります。

畳の部屋に掛け軸もあり、和風で落ち着ける空間になっています。

障子もあり、清潔感のあるとても綺麗なお部屋です。

小さなテラスのようなスペースもあり、景色を見ながらくつろげるようになっています。

隣には、「九份小町」本館のテラスも見えます。

遠くには海も見え、気持ちのいい景色を堪能することができます。

日本人のオーナーが地図を使って、民宿からメインの観光スポットまでの行き方などを丁寧に説明してくれました。
もちろん日本語なので、とても分かりやすいです。

離れの隣に「九份小町」の食堂があります。

「九份」の街の中心「豎崎路」へ

「豎崎路」は、九份の街の中心にある階段状の細い路地で、ガイドブックでもお馴染みの場所です。
古い建物の情緖溢れる茶館やレストランが連なり、人気の記念撮影スポットです。

「九份小町」から路地の階段を下って、「豎崎路」を目指します。

開けた丘からは、山あいに連なる民家が見渡せます。

商売繁盛の関公(関聖帝君)が祀られている「聖明宮」が見えました。
カラフルな屋根にたくさんの龍が躍動しています。

九份小学校前に延びる「豎崎路」に来ました。
「黄金山城」と書かれた赤い提灯が並んでいます。

階段を下りていくと、細い路地が観光客で溢れています。

有名なお茶屋さん「阿妹茶樓(阿妹茶酒館)」がありました。
入店を待つ長い行列ができています。

テラス席が気持ち良さそうな「小上海茶飯館(悲情城市)」というレストランがありました。
このレストランは、「悲情城市」というトニー・レオン主演の1989年製作の台湾映画のロケ地になったそうです。
映画「悲情城市」は、ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞し、九份が観光地として脚光を浴びるきっかけとなったそうです。

「九戸茶語」というレストランがありました。
もともとは有名な茶芸館だったそうで、素朴な台湾の郷土料理が味わえるそうです。
海側にはテラス席もあり、素晴らしい景色を眺めながら台湾料理を楽しめます。

下りて来た石段を見上げると、細い路地に赤い提灯が並び、情緖溢れる景観が広がっています。

台湾グッズが並ぶかわいいお店を見つけました。
マスキングテープ、ステッカー、キーホルダー、ハンカチなどかわいいデザインの小物がたくさんあります。

提灯に明かりが灯る夕暮れの「九份」

夕暮れの辺りが暗くなる頃、石畳の狭い路地に連なる真っ赤な提灯に明かりが灯され、ドラマチックで幻想的な雰囲気が漂い始めます。
九份が最も魅力的な姿を見せる時間帯です。

「基山街」の入口に来ました。
「基山街」は、お土産屋さんや食べ物屋さんで活気に溢れる九份のメインストリートです。

真っ赤な提灯に明かりが灯り、どこか懐かしい雰囲気です。

明かりに誘われて路地に入ってみます。

かまくらのようなおしゃれな白い建物のオカリナショップがありました。

「基山街」を進むと、小さな飲食店や雑貨屋さんがひしめいています。

台湾らしい雑貨がたくさん並んでいます。

観光客も多く、お祭りのような賑わいです。

こちらのお店では、台湾の人形のようなものが売っています。
後ろには、かわいいキーホルダーや扇子もあります。

赤い提灯が連なり、活気のあるお店が続いています。

「炭鉱チョコ・金鉱チョコ」というのを見つけました。

「菓風小舗(SHOPHISCA)」というお店です。
かわいいお土産を販売しており、台北市内にもお店があるそうです。
羊のロゴがとてもかわいいです。

「炭鉱チョコ・金鉱チョコ」は、九份限定のチョコレートのようです。
かつては金鉱発掘の街として台湾有数の栄華を極めた九份らしいチョコレートです。
せっかくなので「金鉱チョコ」を購入しました。

皮製品を扱うお店もあります。

「芋圓」の老舗「頼阿婆」がありました。
「芋圓」は、タロ芋やサツマイモを使った白玉団子で、九份名物のスイーツです。
温かいスープに色とりどりの芋団子を入れて食べるそうです。

赤い提灯がとても幻想的です。

たくさんのお店があって、ゆっくりと歩くだけで楽しめます。

「九份小師父」の魯肉飯と肉団子スープ

九份小師父は、小籠包や魯肉飯など、台湾グルメを満喫できるお店です。

「九份小師父」で軽めの夕飯を食べることにしました。

1階は、開放的な調理場があり、鶏の丸焼きがたくさん吊るされています。

2階の席に案内されました。

メニューは、日本語の記載もあるので安心です。
小籠包、蒸し魚、切干大根オムレツ、空芯菜炒め、キャベツ炒め、ベーコンチャーハン、ごま油かけ細麺、たけのこ、豚の角煮、豚の角煮ご飯、ひき肉醤油ご飯、鶏の油かけご飯、肉団子スープ、スパイシー鴨血、スパイシー大腸鴨血などいろいろあります。

窓から外を見ると並んだ赤い提灯が見えます。

魯肉飯(ひき肉醤油ご飯)と貢丸湯(肉団子スープ)を頼みました。

魯肉飯は、甘辛く煮た豚肉が載っており、ご飯が進みます。

肉団子スープは、歯ごたえのある肉団子にあっさりとしたスープで、魯肉飯によく合います。

「展望台」の夜景とノスタルジックな「豎崎路」

九份のメインストリート「基山街」を進んでいくとやがて「豎崎路」と交差します。
さらに「基山街」を上っていくと、眺めの良い「展望台」に行くことができます。

赤い提灯に囲まれた「基山街」を進んでいきます。

交差する「豎崎路」を過ぎると「九份茶房」というお茶屋さんがありました。

こだわりの高級茶葉を使ったお茶や、パイナップルケーキもある人気の茶芸館です。
1階には、茶器のギャラリースペースもあるそうです。

さらに進むと九份の山や海が見渡せる展望エリアがありました。

気持ちの良い景色が広がっています。

「基山街」を戻って、今度は「豎崎路」を下っていきます。

石畳の狭い階段の両側に赤い提灯が並び、とても幻想的な光景です。

たくさんの観光客で路地が埋め尽くされており、みんな写真を撮りながらゆっくりと進んでいます。

提灯の明かりはノスタルジックで、どこか懐かしい気持ちになります。

真っ暗な夜空に真っ赤な提灯が浮かび、とても綺麗です。

「千と千尋の神隠し」の絶景を楽しめる「海悦楼茶坊」

「海悦楼茶坊」は、「千と千尋の神隠し」の雰囲気を味わえると有名な「阿妹茶酒館」の絶景を楽しみながらお茶を飲めるレストランです。
賑やかな「豎崎路」から少し入った場所にあり、静かなテラス席からは海を見下ろす事ができる人気のお店です。

「千と千尋の神隠し」のモチーフとなったと言われる「阿妹茶酒館」がありました。

左に行くと「海悦楼茶坊」というお店ですが、写真撮影をする観光客でいっぱいです。

丸い綺麗な提灯です。

「阿妹茶酒館」は3階まであり、窓が空いていて開放感のある店内が見えます。

提灯が3階まで飾られており、白い電飾を使ったイルミネーションと合わさって、とても綺麗な外観です。

「海悦楼茶坊」で休憩することにしました。

階段を上って、2階に入口があります。

お店の中には、茶器が並べられているスペースもあります。

テラス席に案内されました。
山あいに海が広がり、静かな夜の景色を堪能できます。

ジャスミンティーを頼みました。

ポットにたっぷりと入って160台湾ドルです。

テラス席を角の方に歩いて行くと、「阿妹茶酒館」が見えます。

入口付近にあるテラス席は、美しい「阿妹茶酒館」を間近で見る事ができる特等席になっています。

赤い提灯が輝いて幻想的な雰囲気に包まれています。

「豎崎路」を下って旧映画館「昇平戯院」へ

「海悦楼茶坊」を出て、「豎崎路」を下りて、黄金時代の九份を象徴する旧映画館「昇平戯院」を目指します。

「海悦楼茶坊」を出て、「豎崎路」に戻ります。

右手に「阿妹茶酒館」を見ながら、「豎崎路」を下っていきます。

左上を見上げると先ほどまでいた「海悦楼茶坊」が見えます。

石段を少し下りて振り返ると、赤い提灯に囲まれたノスタルジックな光景が広がっています。

「九份」と書かれた提灯が煌々と輝いています。

狭い石段に提灯が浮かぶ光景は、ガイドブックの写真でもよく見かける、九份らしい景色の一つです。

「軽便路」との交差点付近に、旧映画館の建物「昇平戯院」がありました。

1934年に完成した建物で、現在は九份の歴史などを紹介するドキュメンタリー映像やレトロな映画の上映を行う無料シアターとなっているそうです。

九份のマップがありました。

「昇平戯院」の説明板もあり、日本語でも書かれています。
敷地面積200坪で、当時の流行のバロック建築様式の建物のようです。
劇場前の広場は「舞台口」と呼ばれ、商店や食堂が立ち並び、とても賑やかだったそうです。

この辺りは、ちょっとした広場になっており、提灯が浮かぶ狭い「豎崎路」を見上げて記念撮影をする絶好のポイントです。

賢そうなわんちゃんがいました。

おじさんがわんちゃんの隣に「カオナシ」のぬいぐるみを置いてくれました。

折り返して、下りてきた「豎崎路」を上っていきます。

九份ならではの幻想的な空間を楽しみながら、ゆっくりと進んでいきます。

「阿妹茶酒館」の美味しいお茶セット

「阿妹茶酒館」は、「千と千尋の神隠し」の「湯婆婆湯屋」のモデルになったと言われている茶屋として有名です。
テラス席からは、九份の街並みや太平洋を一望でき、台湾式のお茶セットを楽しめるお茶屋さんです。
深夜2:30まで営業しているので、静かな夜のひとときをゆっくりと過ごせます。

「阿妹茶酒館」でお茶をすることにしました。

階段で2階に上ります。

上を見上げると赤い提灯がぶら下がり、妖艶な雰囲気が漂っています。

向かいには、先ほど行った「海悦楼茶坊」が見えます。

3階のテラス席に案内されました。

「お茶セット(300台湾ドル)」を頼みました。

1度目は、店員さんがお茶の淹れ方を丁寧に説明しながら淹れてくれ、2度目以降は自分で淹れて楽しめます。
最初は香りを楽しみ、同じ茶葉で蒸らし時間を20秒、30秒と増やしていき、4杯ほど飲めるそうです。

セットのお茶菓子は、左から、緑豆糕(落雁)、胡麻煎餅、ドライフルーツのような梅干し、黒糖餅です。

夜21時過ぎに訪れたので、ひっそりとした店内でゆっくりとお茶を楽しめます。

こちらが茶葉です。
「翠玉茶」というジャスミンのような香りで、初めての方に好まれる台湾茶のようです。
残った茶葉は、お持ち帰り用の袋に入れて持ち帰ることができます。

静かな夜の海を眺めながら、台湾茶を楽しめます。

赤い提灯を眺めながらいただく台湾茶はとても美味しいです。

小さな器で飲むも台湾茶の特徴です。

下を見下ろすと静まり返った「豎崎路」の細い階段も見えます。

「露天茶座」と書かれています。
「九戸茶語」も見え、この辺りはお茶屋さんがたくさんあります。

「阿妹茶樓」と書かれた赤い提灯がとても綺麗です。

テラスから下を覗くと2階席が見え、赤い提灯が並んでいます。

夜の「九份」を散歩しながら民宿へ

「阿妹茶酒館」で贅沢なひとときを満喫し、夜も深まる九份の街を歩いて、宿泊する民宿「九份小町」へ向かいます。

「阿妹茶酒館」の近くに「芋仔蕃薯」というレストランがありました。
サツマイモを使ったトンカツやオムレツ、チキンスープなどがいただけるそうです。

入口が金鉱を連想させる洞窟のようになっています。

深夜になっても「阿妹茶酒館」はまだまだ営業しています。

観光客もすっかりいなくなり、「阿妹茶酒館」の絶景を独り占めです。

静まり返った「豎崎路」を上っていきます。
少し前まで雨がたくさん降っていましたが、止んでくれました。

「豎崎路」に並ぶお店はシャッターを閉め、提灯の明かりも消えてしまっています。

魯肉飯をいただいた「九份小師父」がありました。
「不好吃免銭」と書かれており、「もし不味いなら無料」という意味だそうです。

「阿柑姨芋圓 」という芋圓専門店がありました。
芋圓は、タロイモで作る台湾の伝統的な団子で、創業40年の老舗だそうです。

まだ開いているお店もあります。

九份小学校の近くまで来ると、九份のマップがありました。

「九份秘密基地」と書かれた建物を見つけました。
建物の中には、「骨董品オタク」のオーナーが収集したレトロな家具、年画、レコードなどのコレクションがあったり、台湾の中学校の制服、チャイナドレス、警察官などに着替えて写真を撮れるミニ写真館セットになっているそうです。

おわりに

「九份」は、赤い提灯が並ぶ石畳の路地にレトロな雰囲気のお店が連なり、どこか懐かしい気持ちになる街でした。
夕暮れになると提灯に明かりが灯り、妖艶な雰囲気が漂う異世界に迷い込んだような感覚になります。
メインストリートの「基山街」には、おしゃれ雑貨や台湾グルメなどのお店がひしめき、狭い石階段の「豎崎路」には、有名なお茶屋さんがたくさんあり、こだわりの本格的な台湾茶を堪能する事ができます。
山あいに広がる海を眺めながら、美味しい台湾茶をいただくのは格別で、贅沢なひとときを過ごす事ができました。
台湾の魅力が詰まった幻想的な「九份」に訪れて、映画のワンシーンに迷い込んでみてはいかがでしょうか。

information

九份

住所
台湾新北市瑞芳区九份 (GoogleMap)
アクセス
台湾鉄道「瑞芳」駅よりバスかタクシーで約20分
MRT「忠孝復興」駅より直通バス(1062番バス)で約1時間半
公式HP
https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0003091&id=290

九份小町民宿

住所
台湾新北市瑞芳区永慶里崙頂路70号 (GoogleMap)
アクセス
「基山街」入口より徒歩約15分
公式HP
http://www.komachi-tw.com/jp-index.html

九份小師父

住所
台湾新北市瑞芳区基山街155号 (GoogleMap)
アクセス
「基山街」入口より徒歩約6分
営業時間
10:00~20:00
定休日
なし
公式HP
https://www.facebook.com/pages/biz/%E5%B0%8F%E5%B8%AB%E7%88%B6-152018485307896/

海悦楼茶坊

住所
台湾新北市瑞芳区豎崎路市下巷31号 (GoogleMap)
アクセス
「基山街」入口より徒歩約7分
営業時間
9:00~21:00
定休日
なし
HP
https://tabelog.com/taiwan/A5403/A540302/54000286/

阿妹茶樓(阿妹茶酒館)

住所
台湾新北市瑞芳区豎崎路市下巷20号 (GoogleMap)
アクセス
「基山街」入口より徒歩約7分
営業時間
8:30~翌2:30
定休日
なし
公式HP
http://www.amei-teahouse.com.tw/jhtml/
最新情報をチェックしよう!
SPONSORED LINK
>旅で人生に彩りを!「おでかけ部」

旅で人生に彩りを!「おでかけ部」

「おでかけ部」は、「旅で人生に彩りを!」をテーマに、ワクワクをシェアする旅メディアです。
国内旅行から海外旅行、週末の小さなおでかけから特別なバケーションまで、様々な旅のワクワクをお届けしています。
ご要望などありましたら、些細なことでもお問い合わせください!