狭山丘陵の「トトロの森」でとなりのトトロの世界をお散歩

東京と埼玉にまたがる狭山丘陵は「となりのトトロ」の舞台のモデルの一つになったと言われており、東西約11km、南北約4km、面積約3500haに渡って広がる、首都圏に残された緑の孤島です。
狭山丘陵の自然環境と文化財を守るために、全国から寄せられた寄付をもとに、所沢を中心に用地取得された一帯が 「トトロの森」です。
今回はそんなトトロの森におでかけしてきました！

大トトロが鎮座する「クロスケの家」

クロスケの家はトトロのふるさと基金が森を守るための活動拠点として管理している古民家で、2013年6月、母屋、蔵、茶工場が国の登録有形文化財に登録されています。

クロスケの家に着きました。
大日堂バス停を降りて、国道179号「所沢青梅線」から少し北に入った所にあります。

「トトロ森行」と書かれています。

入り口にある案内看板です。

看板の上にはかわいいトトロがいました。

入り口から母屋の方へ向かいます。

少し進むと左手に白漆喰仕上げの「蔵」があります。
蔵の中にはトトロの森を再現したジオラマがありました。

こちらが母屋です。
母屋は、昭和32年に越生から移築された古民家で築100年以上だそうです。
1階は61坪、2階は33坪あります。

トトロが縁側に面した和室に座ってお出迎えしてくれます。

トトロの名前は「所沢にいるとなりのオバケ」に由来しているそうです。

大トトロは「 ミミンズク」で1,302歳、中トトロは「ズク」で679歳 、小トトロは「ミン」で109歳だそうです。

玄関を入るとTシャツなどのトトロファンドのオリジナルグッズを販売しています。
囲炉裏にも小さなトトロがいました。

中に入ってトトロの横に来ました。

トトロの後ろ姿もかわいいです。

縁側から庭を見たトトロの目線です。

天井には「クロスケ」がいました。
クロスケは、「まっくろくろすけ」「ススワタリ」とも呼ばれ、周りを煤だらけにするのが大好きです。

2階は展示室になっています。

立派な木の梁です。
ケヤキの大黒柱は一辺が30cm以上もあります。

格子窓からの庭の眺めです。

トトロの森散策マップを数種類販売していたので、「トトロの森のお散歩マップ#2」と「トトロの森のお散歩マップ#3」を購入してトトロの森へと向かいました。

ケヤキ並木道を通って「トトロの森」へ

トトロの森は公益財団法人トトロのふるさと基金によって保護されている狭山丘陵の山林です。
1990年にナショナルトラスト運動「トトロのふるさと基金」が設立され、現在までに40カ所の用地を取得し、寄付金は9億円を超えています。
ナショナル・トラストとは、イギリスで始まった市民や企業から寄付を募って美しい自然や歴史的建造物などを買い取り、将来に引き継いでいく運動のことです。

「トトロの森のお散歩マップ#3」を頼りに、早稲田大学所沢キャンパス近くのケヤキ並木道を通ってトトロの森へと向かいます。

三ヶ島湿地を森の方へと入っていきます。

トトロの森18号地です。

さらに進むと丸太のベンチがありました。

見晴らしの良い所に来ました。
ひまわりが咲いてます。

「比良の丘」付近からの眺めです。
空と森と大地のコントラストが綺麗です。

茶畑が広がっています。
比良の丘は標高170mと所沢・狭山丘陵では最も標高が高い丘だそうです。

丘の上のトトロ神社「山之神神社」

山之神神社は比良の丘にある所沢で一番の標高にある神社で、トトロに出てくる神社のモデルとなった事から「トトロ神社」とも呼ばれているそうです。

丘を超えて「山之神神社」方面へと向かいます。

茶畑の奥に古びた小さな社殿が見えてきました。

山之神神社の境内に着きました。
木に覆われて薄暗く、トトロが出てきそうな雰囲気です。

拝殿の中からはラジオの音が聞こえてきていました。

表には赤い鳥居がありました。

薄暗い木のトンネルを抜けて八幡湿地のアイドル「トコロちゃん」へ

山之神神社から近くの木のトンネルを抜けて「トコロちゃん」がいる糀谷八幡神社方面へと向かいます。

薄暗い木のトンネルがありました。
メイちゃんがトトロに出会うときに通ったトンネルのようです。

トンネルの中を進みます。

薄暗いトンネルの中から出口付近を見ると太陽光の明かりが綺麗です。

トンネルを抜けました。

少し歩くと「糀谷八幡神社」がありました。

神社と八幡湿地の間の広場（駐車場）の片隅に「トコロちゃん」がいました。
高さ2mくらいあり、大きいです。

どんぐりの道を通って「狭山湖」へ

糀谷バス停から大日堂バス停までバスで移動し、今度は「トトロの森のお散歩マップ#2」を頼りに「狭山湖」方面へと向かいます。

三ヶ島八幡神社の横を歩いていきます。

どんぐりの道付近です。
南国風の木がありました。

木々が鬱蒼と生い茂って素晴らしい景色です。

木漏れ日が気持ち良いです。

さらに進むと開けた小道へと出ました。

狭山湖に着きました。
正式には「山口貯水池」という人造湖だそうです。
狭山丘陵の自然と共生についての看板もありました。

狭山湖周辺は県立狭山自然公園となっており、埼玉の自然100選やダム湖百選にも選定されています。

空を見上げると神秘的な表情を見せていました。

「トトロの木」から「トトロの森1号地」へ

狭山湖を眺めながら進んで、「トトロの木」、「トトロの森1号地」へと向かいました。

「トトロの木」がありました。
普通の民家の中にあるので外から写真を撮らせてもらいました。

「トトロの森28号地」です。

「緑のトラスト保全第2号地」の看板です。
優れた自然や貴重な歴史的環境を県民共有の財産として後世に残すことを目的に、さいたま緑のトラスト基金により取得、保全されている場所です。

堀口天満天神社というところに出ました。

鳥居の奥に拝殿が見えます。

小道を森の奥へと進みます。

茶畑を左手にして「トトロの森1号地」を目指します。

この辺は動植物、虫たちの楽園です。
看板もないので迷いそうになります。

「トトロの森1号地」の看板がありました。

急な階段の脇に「トトロの森1号地」があります。

古いテーブルとベンチもありました。

帰りは西武球場前駅まで歩いて帰りました。

おわりに

トトロの森は広大で、豊かな里山の自然が残る貴重な森でした。
まだまだ周り切れていないので、また別の機会にお散歩したいですね。

information