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台南最古の歴史建造物「赤崁楼」と台湾最古の媽祖廟「大天后宮」

「赤崁楼」は、1652年にオランダ人によって創設され、当時はプロヴィンシア城と呼ばれていた台南最古の歴史建造物です。
「赤崁楼」の向かいには、寧靖王の関帝庁を改造して建てられた「祀典武廟」があり、その近くには、守護神かつ万能の女神とされる「媽祖(天上聖母)」を祀った台湾最古の媽祖廟「大天后宮」があります。
「赤崁楼」、「祀典武廟」、「大天后宮」それぞれが国家一級古跡にも指定されており、台南を代表する名所となっています。
今回はそんな台湾の「赤崁楼」と「大天后宮」におでかけしてきました!

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台南の街中に佇む「赤崁楼」

「赤崁楼」は、台湾南部を占領していたオランダ人によって建てられた城で、当時、プロヴィンシア城(紅毛楼)と呼ばれ、植民地行政の中心になっていた場所です。
その後、鄭成功によってオランダの占領から解放され、清代まで最高行政機関である承天府として、台湾の行政の中心地であったそうです。

「度小月擔仔麺」と並ぶ「擔仔麺」の有名店「赤崁擔仔麺」がありました。

「赤崁擔仔麺」から歩いてすぐの所に、「赤崁楼」がありました。

チケットを購入して、中に入ります。
参観料は大人50台湾ドルです。

「赤崁楼」のマップがありました。
主な建物は、歴史資料の展示と展望が楽しめる「海神廟」と、学生たちが学問成就の祈願に訪れる「文昌閣」があるようです。

緑が生い茂る庭園の奥に、「海神廟」が見えます。
その前には、花崗石でできた亀が背負った石碑が9枚並んだ「御贔屓碑」も見えます。
「御贔屓碑」には、1786年に起きた林爽文の役を平定した福康安を賞賛する内容が刻まれているそうです。
亀に背負わせているのは、龍が生んだ9匹の子のうちの1匹が重荷を背負う神痛力を持つ亀に似た動物である「贔屓」になったという言い伝えに由来しているそうです。

手入れの行き届いた庭園には、赤い花が綺麗に咲いており、その奥には、「鄭成功に降伏するオランダ人」の銅像が見えます。
鄭成功は、台湾南部を占領していたオランダ人を追い出した英雄です。

デザインコンセプトが書かれています。
平和の思いが込められているようです。

「御贔屓碑」の近くに来ると、鯉が泳ぐ池がありました。
赤い鯉がたくさん泳いでいます。

池の近くの円型の門をくぐります。

清の時代に造営された「海神廟」が建っています。

赤と青を基調としたカラフルな建物です。
「海神廟」は、台湾に漂着した日本人が殺された「牡丹社事件」をきっかけに、海神のご加護を受けるために、1875年に建立されたそうです。

「海神廟」の中に入ると「プロヴィンシア(普羅民遮城)」の復元模型がありました。

鄭成功の肖像画と胸像も飾られています。

2階も行けるようになっています。

2階には、清朝が台湾を統治していた時代の写真や、船の模型などが展示されています。

ベランダからは、緑溢れる美しい庭園が見えます。

伝統的な歇山重簷式の屋根も見えます。

「海神廟」の隣には、教育振興を目的とし建てられた「文昌閣」があります。

「文昌閣」は、1階は文化財陳列室、2階には学問の神様とされる「魁星爺」が奉られています。
ここには、日本統治時代における最後の台南市長で、赤崁樓の修復に携わった日本人、羽鳥又男の像も置かれています。

「赤崁楼」は、1862年に台湾南部を襲った大地震によって全壊したものの、1875年に「海神廟」、1886年には「文晶閣」が建てられ、数度にわたる修築の末、1983年には第一級古跡の認定を受け、台南を代表する観光名所となったそうです。

台湾の関帝廟の総本山「祀典武廟」

「祀典武廟」は、17世紀半ばに建てられた、台湾で最も古く、最も完全な形で保存されている古廟です。
廟内には三国志でおなじみの関羽が祀られており、関羽は、簿記法を発明したことから「商業の神様」として台湾の人々の信仰を集めているそうです。

「赤崁楼」の向かいにある「祀典武廟」に来ましたが、武廟は工事中のようです。

武廟の横に建つ「馬使爺廳」に来ました。
関羽の愛馬である赤兎馬を祀っているそうです。

歴史的にも武廟の一部である一方で、武廟街尊義堂という独立した廟名をもっているそうです。

高い歴史的地位を有する媽祖廟「大天后宮」

「大天后宮」は、明代に建造された寧靖王と称された朱術桂の邸宅を前身としており、清代の1683年に改築され、大天后宮に改められた廟です。
天后とは海での安全を守る道教の女神「媽祖」のことで、官設の媽祖廟としては台湾最古とされ、国家一級古跡に指定されています。

「大天后宮」がありました。
路地を入った所にひっそりとあります。

赤、黄、緑、青のカラフルな廟です。

廟の中に入ってみます。

お神輿のようなものが置いてあります。

初めて政府が建造し、唯一政府の祀典に記載された台湾最古の媽祖廟で、台湾の「媽祖廟」の中でも最高位とされているそうです。

建物に施された石彫り、木彫り、色絵、廟内に収蔵されている歴史文化財、清朝時代の皇帝から賜った扁額など、高い芸術的価値を有したものがたくさんあるそうです。

おわりに

赤崁地区は、歴史的なスポットが数多く点在し、「赤崁楼」、「祀典武廟」、「大天后宮」と3つの国家一級古跡に指定された名所が集まる文化園区でした。
オランダ統治時代と明朝鄭氏時代の貴重な建築を残す「赤崁楼」、関羽を祀った台湾では唯一の公式祭祀が行われる歴史ある関帝廟「祀典武廟」、媽祖(天上聖母)を祀った台湾最古の媽祖廟「大天后宮」と貴重な古跡を巡る事ができました。
「大天后宮」には、縁結びの神様である月下老人も祀られており、御利益があると評判も高いそうなので、台南のパワースポット「赤崁地区」に訪れてみてはいかがでしょうか。

information

赤崁楼

住所
台湾台南市民族路212号 (GoogleMap)
アクセス
台湾鉄道「台南」駅よりタクシーで約5分、または徒歩約20分
営業時間
8:30~21:30
定休日
清明節、端午節、中秋節及び春節(旧正月)
参観料
大人:50元
学生:25元
公式HP
https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sno=0003119&id=471

祀典武廟

住所
台湾台南市中西区永福路二段229号 (GoogleMap)
アクセス
台湾鉄道「台南」駅よりタクシーで約5分、または徒歩約20分
営業時間
6:00~21:00
公式HP
https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0003119&id=2117

大天后宮

住所
台湾台南市永福路二段227巷18号 (GoogleMap)
アクセス
台湾鉄道「台南」駅よりタクシーで約5分、または徒歩約20分
営業時間
7:00~20:30
公式HP
http://www.tainanmazu.org.tw/
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