「神農街」は、台南にある全長300mほどの古い街並みで、築200年以上の家屋も現存するなど、当時の面影を残したレトロなストリートとして人気のスポットです。
台南市は台湾で最も早くに開けた古都で、寺院や廟など史跡が数多く点在することから「台湾の京都」とも呼ばれ、そんな台南の中でも、ノスタルジックな雰囲気を味わえるのが「神農街」です。
夜の帳が下りる頃には、提灯の温かな光が「神農街」を染め上げ、幻想的な雰囲気に包み込まれます。
今回はそんな台湾の「神農街」におでかけしてきました!
古い街並みに提灯の灯りがともる夜の「神農街」
「神農街」は、細い路地にレトロな古民家をリノベしたカフェや雑貨店が立ち並んだ台南市内にある古い街並みです。
かつてこの辺り一帯は、5本の主要運河が流れる商業の盛んな場所で、「神農街」はその中心に位置する重要な場所で「北勢街」と呼ばれるにぎやかな街道だったそうです。
「神農街」という名前の由来は、医薬に携わった聖人たちを神様としておまつりした廟「台南薬王廟」に医薬の神様「神農」が祀られていることによるそうです。
夜の神農街に来ました。
神農街の入り口には、提灯で「神農街口」と書かれています。
大きな木に提灯の灯りが映えて綺麗です。
古い街並みが残る細い路地です。
「鴨到寶押到寳」という自動販売機があります。
石畳の細い通りの両側には、趣のある木造家屋が建ち並んでいます。
提灯の温かい光を感じながら路地を進んでいきます。
「鶴百貨」という自動販売機もありました。
20cmほどの大きさの箱が入っており、100元を入れると箱が出てきて、携帯、iPad mini、ドローン、レストランのお食事券などが当たる場合もあるそうです。
様々な色形の提灯が並んで、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。
「神農街」と書かれた提灯もあり、古民家の飾りと相まって幻想的です。
縦長の提灯には、かわいいイラストも書いてあります。
ピンク色に光る提灯がありました。
提灯には「平安代」と書かれています。
「足前屋 糰子小舖」という餃子のお店にも小さな丸い提灯がぶら下がっています。
家並みの間にひっそりと佇む小さな廟「金華府」がありました。
1830年創建で、文衡聖帝(関羽)と馬李王爺を祀っています。
馬李王爺は、海に関わる職業や疫病から人々を守る神様で、王爺が祀られている廟には「府」という名称が付くそうです。
色々な色に光る提灯がたくさんぶら下がったお店がありました。
「五條港行号」という雑貨屋さんです。
赤、白、オレンジに輝く提灯には、多彩なイラストが描かれており、とても綺麗です。
カラフルなイラストか綺麗な提灯がありました。
「陶 生活」というインテリア用品店のようです。
提灯をよく見ると、猫のイラストも描かれています。
古民家を改装したバー「太古(TAIKOO)」がありました。
神農街リノベーションの先駆けともいえる店で、2階には無造作にソファが置かれ、のんびりと過ごすことができます。
おわりに
「神農街」は、細い路地に木造の古い建物が隙間なく軒を連ねるノスタルジックな街並みでした。
古民家をリノベーションしてつくられたバーや若手アーティストによるギャラリー、おしゃれなカフェなどもあり、最近ではアートの町としても注目されているようです。
夜には、おしゃれでかわいい提灯の灯りがともり、風情ある古い街並みが幻想的な雰囲気に包まれます。
夜の「神農街」は、歴史ある古い街並みが最も輝く素敵な瞬間なので、提灯の暖かな光に照らされた趣のある空間に訪れてみてはいかがでしょうか。
information
神農街
- 住所
- 台湾台南市神農街 (GoogleMap)
- アクセス
- 台湾鉄道「台南」駅よりタクシーで約10分、または徒歩約25分
- 公式HP
- https://www.twtainan.net/ja-jp/Attractions/Detail/3223/%E7%A5%9E%E8%BE%B2%E5%8F%A4%E7%94%BA